フィールド日記

現代の浦島太郎


2002.10.6
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同じ東京でも東の方には
なかなか行く機会がありません。

小学5年生のころ
江戸川区の小岩というところに
一年間ほど住んだことがありますが
その当時のともだちとはもう付き合いもなく
かかわりのない土地になってしまいました。

しかし記憶には鮮明に残っており
放課後に仲間と魚とりをしたり
草野球をしたことなど
なつかしく思い出します。

当時地平線が見えるほどの
一面に田んぼだったところが
今では住宅がたてこんでしまって
思い出の場所を探してもなにも見つかりません。

そうして折りたたみ自転車でさまよっていて
ありました!ありました!
唯一記憶をたどれるところが!

そこは、昔遊んだお寺の境内でした。



その境内にあるこの大木は
今日、看板で由来の知りましたが、
善養寺の影向(ようごう)のマツと言い
樹齢600年のクロマツだそうで、
東京都指定天然記念物だということです。

この木と境内を見てなぜかほっとしました。
そしてこのお寺から一歩外へ出ると
見知らぬ別世界なのでした。

おとといのコメントで
町の再開発のときに
更地にしてすっかりやり直して
昔の面影がなくなるのはこまったものだ
というようなことを書きましたが
世界遺産の白川郷など
誰もが貴重と思うようなもの以外は
平気でつぶしているように見えます。

そのうち日本中の景色がすっかり変わってしまって
別の国のようになってしまうのではないでしょうかね。

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