フィールド日記
ニホンミツバチ
2002年7月14日
東京都 渋谷区
幹の下のほうにある巣穴。
サワラの大木の根元にニホンミツバチが巣を作っている。
通りがかりに見るといつも働き蜂たちが忙しげに出入りしているが
きょうは穴の周りにびっしりと集まっている。
近づいてよく見てみるとみんな幹につかまったまま羽ばたいていて
ワーンという羽音が聞こえてくる。
今日はこの夏の最高気温になり湿度も高く森の中も汗ばむくらいだ。
このハチたちは巣の中の温度を下げるために風を送っていたのだ。
それがわかってからよく見てみると
風のバケツリレーをしているように
巣穴に向けて並んで羽ばたいて風を送っている。
たまに出入りする働き蜂は風を送る役目の蜂をよけて
何事もないかのように蜜を集める仕事のために出入りしている。
巣穴の中でも風を送るためバケツリレーよろしく
暑くなってはいけない蜂の卵のところまで
並んで羽ばたいているのだろう。
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