フィールド日記

タシロラン
ラン科
Epipogium roseum
2002年6月24日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「夏の花」 555頁





毎年咲くのを楽しみにしているこの花は
例年明治神宮では7月中旬ごろに盛りになる。

ラン科の植物で暗い林の下で生えている
葉緑素がない腐生植物だ。

まだ早いとは思ったが
きょうは例年花が見られる場所に行ってみたら
もう咲き始めていた。

関東地方南部から沖縄の常緑の森に生える
けっこう珍しい植物だ。

照葉林が伐採されることなどにより数が減り
絶滅危機植物の危急種とされている。

しかし最近神奈川県などでも新しく見つかっており
僕が見ている明治神宮でも
ずいぶん多くなってきている。

温暖化の影響で関東地方では住みやすくなってきて
増えているのかもしれない。

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