フィールド日記

海岸の漂着物について

6月4日のトップページで
鎌倉の海岸でのことを書きましたが
友人の安延氏よりご指摘のメールをいただきましたので
掲載します。


6月4日の僕の文の一部。

僕は今日、鎌倉の由比ヶ浜を
漂着物が何かないかなーと
波打ち際を歩きましたが
カラスの死骸をいくつも見ました。

渋谷付近でも最近カラスの死骸を
よく見るのですが、
カラスは食物連鎖の毒性からではなくて
数が増えすぎての結果ではないかと
ぼくは考えています。




安延氏よりのご指摘のメールの一部。

ところで、先日のフィールド日記で、
由比ヶ浜を歩いていて、カラスの死骸をいくつか見かけたことを
書かれていたと思いますが…
浜辺に打ち上げられていたのなら、それはハシボソミズナギドリの死骸でしょう。
この鳥は冬場、南太平洋だかの島で繁殖して、この時期に日本近海を通って北太平洋
に移動して生活します。何年かに1度、繁殖のピークがあって、その際には栄養状態
の悪い若鳥が渡りの途中で死ぬのだそうです。若鳥は渡りの途中でも上手く餌が取れ
ないことも死亡原因になっていると思います。
死骸の漂着が多い年はそれこそ新聞の地方欄に出ることもありますよ。
僕は以前、葉山の海岸に漂着した死骸から頭部を持ち帰って、頭骨標本にしています。

この季節、由比ヶ浜などではフジノハナガイという小さな二枚貝が、
波打ち際で砂から出たり入ったりしているのですが、
そんなものは見ませんでしたか?
数が多いときは波打ち際が泡立つように見えることもあるんですよ。
もちろん名前は藤の花に貝の形と色が似ていることに由来します。


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