フィールド日記

ネズミホソムギ
イネ科
Lolium hybridum
2002年4月23日
東京都 渋谷区
ネズミムギの掲載は山渓ポケット図鑑「夏の花」 235頁

   


(ネズミムギは)ヨーロッパ原産の帰化植物でどこにでも生えている。
別名イタリアン・ライグラスとも呼ばれ牧草としても栽培されている。

この写真のものは日当たりの良い歩道の街路樹の下に生えていた。
もう少しすると渋谷区の道路管理ですっかり刈られるが
しばらくするとまた復活して花を咲かせる。

今の時期盛りの状態で花が咲いているが、
(ネズミムギは)山渓のポケット図鑑では夏に掲載されているのもうなずける。

上記文章はネズミムギとして掲載した4月23日のままの文です。
5月9日に主に帰化植物を研究されている
兵庫県にお住まいのM氏のご指摘で
ネズミホソムギだったことがわかりました。
ご指摘そのままで参考になると思いますので
M氏のメールの文(部分)を載せます。

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4月23日の写真は、
ネズミムギとホソムギの人為的に作られた交雑種です。
この手の種類は、ネズミホソムギ L.hybridumと呼んでいる
種類です。
たくさんの株をよく観察していると、ノギの無いホソムギに近い
個体や、ノギの長短のあるものなど、ネズミムギに近い個体が
色々とあります。
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M氏の視点はやはりたくさんの固体を見て
違いを肌で感じて見えてくることだと思います。
僕は「ああネズミムギだと」決め付けてそう思い込んでいたことを
観察する姿勢として反省しております。

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