フィールド日記

マルメロ
バラ科
Cydonia oblonga
2002年4月20日
長野県 豊岡村




天気予報では晴れのはずなのに
朝起きて宿の窓を開けると道路はぬれていて
霧雨が降っている。
テレビをつけて天気予報のアメダスの画面を見ると
本州で雨の降っている四角いしるしがあるのは
ただ一箇所僕の居るところだけのようだ。

そのうち止むだろうと折りたたみ自転車を組み立てて出発したが
案の定見る見るはれてきて草木は輝くように美しい。

そのなかでリンゴやカリンより大きめの花に目がとまった。
長野県ではよく植えられているマルメロだ。

今日はいい状態の花に出会えたのでしっかり写真を撮った。
長野県ではよく栽培されており、
カリンに似た実で、シロップ漬けなどに加工される。
以前長野県の大町市のほうで
何人もの地元の人がカリンだと言っていた。
平凡社の日本の野生植物にも
{長野で言うカリンは本種である場合が多い。}
と書いてあるので、
今日は近くに居たおばさんと雑談して
「これはカリンですかね。」
と問いかけたら、
「諏訪湖の周りに植えてあるものと同じでこれはマルメロですよ。」
という答えが返ってきた。

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