フィールド日記

ムクドリ
ムクドリ科
Sturnus cineraceus
2002年2月27日
東京都 渋谷区



畑や芝生などで普通に出会えるムクドリは
野鳥の中でも僕には不細工でぱっとしない鳥に見える。
特に差別しているわけではないのだが、
神経にさわるような金属的な鳴き声が嫌いで、
僕はあまり好意的な印象はもっていない。

しかしこのところデジカメで写真を撮ろうとしてちょっと印象が変わった。
何度も「邪魔はしないよ、ちょっと写真をとらせてよ。」とつぶやきながら
近づいて撮影にトライしても敏感に逃げられてしまう。

カラスやハトは人を見くびっているようにずうずうしくも見えるが、
ムクドリは街の中で暮らしている鳥でも、
じゅうぶんに野生の鋭敏さで周りを警戒しながら過ごしているようだ。

そんな風にムクドリに対しての見方がかわると、
人のそばに生活圏があっても
広い畑のあるような所ではその暮らしぶりは似合っていそうだが
人のあふれる都会ではさぞ、生きていくのは大変だろうと心配になった。

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