フィールド日記

イヌコリヤナギ
ヤナギ科
Salix integra
2002年2月15日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「春の花」275頁




水辺で朝日をうけて輝いていた。

朝日を浴びて気の早いイヌコリヤナギの花芽が
もう冬の間つけていたカバー(芽鱗)をはずしてやわらかそうな毛を輝かせている。
この木は雄の木なのでもう少ししたらおしべをたくさん出すだろう。

ヤナギというとシダレヤナギをまず思い浮かべるが、
ヤナギ科の仲間はポプラも含めてたくさんある。
ヤナギ属(Salix)の仲間は種類を見分けるのが難しいものが多いけれども
他の種類のヤナギ属は冬芽や葉がたいてい互い違い(互生)についているが、
イヌコリヤナギは対生についていることとあまり大木にならないということでそれと分かる。

この場所のこの木は十年以上まえに写真を撮った覚えがあるが、
その当時と大きさがほとんど変わっていない。
野山で見かけるイヌコリヤナギもたいていは大人の背丈くらいの大きさだ。

対生=互い違いでなく同じ所の枝の両側に並んでついているようす。
互生=互い違いについている様子。

----------------------------------フィールド日記の目次に戻る●

次のページへ行く

前のページへ戻る

[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く

Top page (English)