フィールド日記

スズメノカタビラ
イネ科
Poa annua
2002年2月8日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「春の花」 334頁




             葉の先がボートの舳先のような形だ。

イネ科の草は似たようなものが多く見分けるのが厄介だ。
そしてイネ科の中でさらにまた似たもの同士を集めて属としてくくっている。
この草はポア属である。
暴走した新興宗教が世間を騒がせた時にはやった「ポア」とは意味が違い
植物のラテン語解説書によると、
草(牧草)のギリシャの古い呼び名(Paein)からついた名らしい。
イチゴツナギやナガハグサ、オオスズメノカタビラ等がその仲間である。
イネ科の中で似たもの同士を集めるのだからややこしいことおびただしい。
しかし、うれしいことにこの草はポア属の仲間の中でもすぐ分かる。
冬こんな時期に花を咲かせていること。
イネ科の草の中でも小さいこと。
そして葉っぱの先がボートみたいな形になってること。
これで自信をもって「スズメノカタビラだ!」と言えるのだ。

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