フィールド日記 アカンサス
キツネノマゴ科
Acanthus mollis
2002年2月7日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「夏の花」 42頁
冬の最中に代々木公園の一角で
ギリシャ建築の柱のデザインの元となった葉。
違和感のあるこんもりしたでかい緑の葉がひときわ目を引く。
夏になると人の背丈より高い花茎を何本も伸ばして薄紫の花をつけるアカンサスだ。
いかにも外国の出身のような雰囲気だが、やっぱり南ヨーロッパ出身のようだ。
寒いところでは冬には葉が枯れるが、東京都心ではこの通り元気に茂っている。
正確な記憶ではないが、
ギリシャ建築のコリント様式の模様はこの葉をデザインしたものだとか、
中学生の頃に教科書でそのデザインの巻物が
法隆寺に伝わっているというようなことを習った気がする。
しかし、その当時はこの植物の姿かたちを見た覚えはなかった。
その後植物に興味を持つようになりアカンサス姿形を知るようになってからは、
出会うたびにそんな昔のことを思い出す。
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