フィールド日記

ヒマラヤスギ
マツ科
Cedrus deodara
2002年2月7日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「秋の花」 655頁




花穂と種子の翼。   種はみな"しいな"だ。  樹形

ヒマラヤスギの林の中で一部の木の下に何か沢山落ちている。
松ぼっくりのばらばらになった物や雄花の終わった後の花穂だ。
ヒマラヤスギの松ぼっくりは先が細くなっていてずんぐりした
円形でソフトボールくらいの大きさだ。
それがほぐれて落ちていたのだ。
よく見ると種を遠くに風で飛ばすための翼のような部分と、
それにくっついているはずの種子の部分とが別に落ちている。
種を集めてみたがいくつ見ても中が空っぽのしいなばっかりだ。
結局一つもちゃんと稔った種は見つけられなかった。
ヒマラヤスギもこんなに沢山、出来の悪い芽の出ない種を作るより、
もっと少なくていいからちゃんと芽を出す種を作ればいいのに。
大きなお世話かもしれないがひとごとながらちょっと気がもめた。

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