フィールド日記

ラッパズイセンの芽
ヒガンバナ科

2002年2月4日
東京都 渋谷区




蕾をつけたクロマツの枝の下の芽。

ラッパズイセンが毎年春盛りになると一面に咲く場所で。
水仙だな、とすぐわかる特徴ある緑白色の芽が出始めた。
よく見てみると、クロマツの枝が低く垂れ下がっているところは、
ずいぶん伸びていてもう蕾もつけている。
不思議なことに開けているところの芽は、
太陽光がよく射すだろうにまだ芽吹いたばかりだ。

以前、夏の盛り、松の木の下に車をとめておいたらフロントガラスに、
松脂のようなものをべったりと垂らされたことがあった。
その成分には草の生長を妨げるなにかが入っているのだろうか、
そんな時期、松の枝の下にはあまり草が生えていない。
冬にはその罪滅ぼしなのか、
枝はラッパズイセンたちに布団の役目をしてあげているのかもしれない。

●--------------------------------フィールド日記の目次に戻る●

[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く

Top page (English)