フィールド日記

ウサギ

2002年2月2日
東京都 渋谷区



明治神宮を散歩しているとこのウサギにはよく出会う。
二年ほど前には子ウサギだったのだがずいぶん大きくなった。
明治神宮ではの他の場所でもウサギが住んでいるが、
それぞれ縄張りを持って繁殖しているようだ。
図鑑で見ると飼いウサギでよくペットにされているフランス原産のカスターレッキス種のようだ。

ペットを捨てる人のことがよく報道で問題にされるが、
ここではこのウサギを始めアカミミガメ、カミツキガメ等がいる。
ミドリガメとして縁日で売ってるかわいい亀は北アメリカがふるさとのアカミミガメの子どもで
あっという間にでかくなって飼うのに困って明治神宮に捨てられるのだろう。
彼らは繁殖の季節になると池のそばの芝生に上ってきて
たくさん産卵してますます増えているようだ。
もう池は満員でもともと住んでいるクサガメの居場所はほとんどないように見える。

先日鎌倉の鶴岡八幡に寒牡丹の撮影に行ったとき、境内の林でたくさんのリスを見た。
タイワンリスじゃないかと思うのだが、
私が知っているタイワンリスよりずいぶん大きくて、
まるでしっぽのふさふさしたねずみのように見えた。
それが目の前にやってきてエサを要求するので驚かされた。

自生の植物を押しやり、一面に繁殖した帰化植物等も同じことではあるが、
人間が及ぼすそのような影響が調和のとれた自然界のシステムを乱すことになるのだろう。

しかし、たびたび出会う明治神宮のウサギはとてもかわいい。

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