鈴木庸夫の自然を楽しむ トップページ バックナンバー 2002前期

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フィールド日記バックナンバー
植物図鑑

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キノコは秋というイメージがありますが、
梅雨の今の時期
秋におとらずキノコの最盛期です。

フィールドをちょっと歩いただけでも
いくつも面白い生態や形のキノコが目に付きます。

今日は2種類紹介します。

さて、ワールドカップの決勝戦
ブラジルが勝ちましたねー。

世界中がボールをけって枠に入れることに必死になり、
一喜一憂して
勝ったブラジルは
トロフィーにキスをしてうれしそうでしたね。

世界のサッカー少年たちは
あのブラジル選手のうれしそうな姿をイメージしながら
いっしょうけんめいに練習して
いつか自分がその立場になることを
夢見ているんでしょうね。

2002.6.30
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時たま目にする粘菌が面白そうで
時速一センチで動き回る変形体を見てみたくて
フィールドで気をつけているのですが
今のところ見つけることが出来ません。

友人のY氏が彼のフィールドで見つけたとのメールをいただき
今日見せてもらいにいく予定を立てていましたが
朝の天気予報では
すぐ雨が降ってくるというニュアンスだったので
待っててくれているY氏には恐縮でしたが
とりやめにしました。

仕方がないので近所を
雨が降るまでの間散歩しようとでかけましたが
なんということはない
夕暮れまで雨はふってきません。

結局空を見ながら
降るなら早くふれーという気分の一日でした。

2002.6.29
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目黒にある国立科学博物館付属 自然教育園に行ってきました。

都心にあっても
手付かずの自然の雰囲気を意識した管理で
湿地などは時期もよく
花がたくさん咲いておりました。

久々の太陽のもと
ミツバチなどの虫たちも鳥も人も花も
チャンスとばかりに活動しているようでした。

天気予報によると
明日からはまた梅雨空に戻りそうですね。

もう、うんざりという気分ですが
この時期を経ての「暑い夏」が待ち遠しいんですよね。

2002.6.28
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フィールドにいるとジャンルとは関係なく
あらゆるものが目に入ってきます。

飛ぶ鳥も、虫も、コケも地衣類も、
足元の石も、シダも、そしてはじめてみる草木も
名も生態も知らないものばかりです。

そこではたと思いつきました。
わからないものの写真をホームページに載せて、
教えてもらえたら と。

写真添付のメールで
花の名を聞かれることがありますが、
聞かれてもわからないこともあり
その人にとっては
送っても無駄だったということになるわけです。

みんなが自分のホームページで
質問を公開すれば
きっと知っている人が見てくれて解決できる
双方向、不明解決箱になるんじゃないかなー
と思ったしだいです。

いうなれば情報のギブアンドテークですね。

そういうわけで、フィールド日記のなかに
?教えてください?
というぺーじを作りました。
よろしく、教えてください。

2002.6.27
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人間は発表する動物だと思います。

歌ったり、踊ったり、サッカーなどの競技をしたりを
自分たちだけで楽しむのではなくて
多くの観客の前で発表すること。
それが楽しく研鑽できる原動力ではないでしょうか。

ホームページは誰でも作れる
自分を発表する場としての
革命的な手段になりつつあります。

商業出版物とちがい
売れる売れないと言う基準もないし
誰も採用不採用を決めない
その人が見せたいありのままを
載せられる媒体なのです。

その反面、いい加減さや
間違いが横行する元ともなるわけです。

僕も今日大きな間違いに気がついて
参ってしまいました。

他の媒体と違いホームページはその点
気がついた瞬間に訂正が出来るのです。

そんなわけで
極力間違えないようにはしますが
今後も発信し続けていって
間違いに気がついたら
その場で直していくつもりです。




訂正とお詫び。

思い込みとは恐ろしいもので
3月8日に芝生の一部にマット状に広がっていたユリ科の植物を
てっきりジャノヒゲだと思い紹介しました。
6月20日に花を撮ったときにも
思い込んでいたのでジャノヒゲの園芸品種「タマリュウ」と
紹介してしまいましたが、
後でよく考えてみて、ヒメヤブランだったと気がつきました。
お読みになった方が間違えて覚えてしまったら大変です。
そのページは訂正してありますのでご確認ください。

お恥ずかしいことにもう一つ訂正があります。
今日紹介したヤブカンゾウですが
3月6日の芽吹きの時に
ノカンゾウの芽として紹介してしまいました。
こちらも訂正してあります。

2002.6.26
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小さな花を撮るときなど
地面に這いつくばることが多いので
たいてい夏でも長袖を着ます。

昨日はそうした写真を撮る予定がなかったので
ついうっかり半そでで出かけて
うすら寒い思いをしました。

人の様子を見ていても
上着を着ている人はもとより
フリースを着込んでいる人がいたり
かたや
半そでのTシャツ姿の人と
人それぞれです。

僕は今日はしっかり
長袖のシャツに防水の上着を着込んで
ばっちりの身支度をしました。

フィールドで見る花たちも
なんだか寒そうです。

今日紹介したケンポナシの花や
シナノキの花には晴れていると
ワーンと木が唸っているように思うほど
たくさんのミツバチが集まってきますが
今日のような天気の日には
あまり来ないようです。

野鳥たちも静かにしているのか
鳴き声もあまり聞こえません。

虫や鳥もおなかがすくだろうに
早く良い天気になってほしい
今日この頃です。

2002.6.25
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サッカー見てますか?

にわかサッカーファンの僕も
テレビの前に座って
ついつい見入ってしまいます。

今までの試合は
午後と夜の2試合分サッカーに時間をとられると
仕事のほうにも影響が出るほどでしたが、
これからの準決勝、決勝戦は
間をおいての対戦で
見るほうも余裕がもてますね。

明治神宮は東京の観光地で
外人の観光客が大勢来ます。

そのなかで応援のために
はるばる日本に来たサポーターの団体でしょうが
国旗をもってサッカーのTシャツを着た人たちが
次の対戦まで間があるので明治神宮にでも
行ってみようかというような
時間をもてあました様子で
大勢来ていました。

2002.6.24
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今日は一日どんよりとした曇り空で涼しい一日でした。

例年の6月23日を思い出すと
蒸し暑くて雨が降りしそうな曇り空が
多かったような気がします。

なんでそんなに記憶がいいのかというと
今日は僕の誕生日で
誕生日の思い出とともに
その時の天気も思い出すからです。

さきほど母と電話をしていて
「お前の生まれた日は
今日とおんなじ様な天気だったよ。」
と知らされました。

やっぱりそうだんたんだー。
梅雨まっさかり で あるな。
2002.6.23
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今後続くかどうかわかりませんが
ホームページを毎日更新して
植物を中心に
なにか3つくらい
紹介していて
いまのところなんとか続いています。

紹介するものが
種切れになってしまうのではないかと思いましたが
今のところ題材はちょっと散歩しただけでも
すぐみつかり
地方に取材に出たときなど
フィルム撮影のついでなのに
10コ分くらいをデジカメで撮影してしまいます。

その日に撮った写真を使っているので
後日使えずもったいないようです。

そうした作業は
自分の視点を確認するためにも
その日その日の自然の変化を観察するためにも
とても有意義なことだと思うのですが、
最近このトップのページにつまづいてしまいます。

毎日、あの花はきれいだったとか
今日の天気は気持ちよかっただのとかばかり
書いていてもしょうがありません。

フィールドでは種が尽きないのに
こまったもんです。
2002.6.22
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昨日変形菌と言う
動物か植物か
どちらに分けていいのかわからないような
不思議な生き物を紹介をしましたが
今日友人のY氏から 彼の自宅近くで見つけた
変形菌の様子を伝えるメールをもらいました。
はじめに見つけた後2時間ほどたってから見たら
ずいぶん移動していたそうです。

そうした変形菌は地味な生き物で
図鑑を調べてもあまりよくわかりません。

世間で注目されていない生物は
研究もあまりされていなかったり
存在自体があまり気づかれていないものも
たくさんあると思います。

人間にとっての直接の価値、
それが食べられるかとか
なにかの役に立つかどうかで
序列をつけるのではなくて
地球上の生物すべてに対して同じように
どういう生活様式か
どうやって環境とかかわっているのかなどを
追求していくのが学問だと思います。

研究者などから
役にたちそうもない研究をしていると言われ
研究費がでないなどとのぼやきをよく聞きます。

そんな話を聞くと
日本は貧乏くさい国だなーと思います。
2002.6.21
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植物写真家として
花や実や植物の美しい様子を
心がけて撮ってきました。

それはとりもなおさず
自分の心に訴えかけてくる被写体に
カメラを向けていたわけです。

最近はその範囲が
植物にとどまらず
いろいろな対象に
目がいき面白くなってきました。

目が向くようになったというよりか
ちょっとづつ自然を見る目に
余裕が持てるようになって
見えてきたというべきかもしれません。

それがレベルにあるかないかとか
そんなことやってて
売れるか売れないかということでなく
面白いと思えるということが
いいことではないかと思います。
2002.6.20
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知人から千葉のトウモロコシが送られてきて
すぐゆでて食べました。

一粒のトウモロコシを春に植えて
もう立派に実るその速さは
当たり前といえば
当たり前のことなのでしょうが
すごいことですね。

太陽と大地の恵みの偉大さを感じます。

今日の食卓は
ズッキーニ、トマト、グリンピース、谷中ショウガ
そしてトウモロコシと
偶然今年の太陽をたっぷり浴びて育った
夏の野菜たちが並びました。

前にも書きましたが
季節の花を見るのもシアワセ
季節の野菜を食べるのもシアワセ

僕のまわりにはいっぱいシアワセがあります。
2002.6.19
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日本中がサッカー一色に染まったような様子ですが、
僕もにわかサッカーファンとなり
最近はサッカーの試合に熱中して
長い時間テレビの前に座ります。

特に日本戦は熱くなりますねー。

青いシャツを着て
応援にする人たちの様子をテレビで見ていて
同じ目的で大勢の人が同じ思いで情熱を注ぐ様子は
まるで夏祭りのように見えます。

今日の日本戦一人で熱くなって
トルコに敗れてがっかりです。

精一杯応援したみんなも
さぞかしがっかりしたことでしょう。

ベストエイトが決まって
決勝戦に向けてこれからですが、
なんだか日本が負けて
夏祭りが終わったような気分ですね。
2002.6.18
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今日折りたたみ自転車をもって
八王子の山の奥のほうに行くバスに乗りました。

昼前の便でノンステップバスです。

朝いちで診察を終えたお年寄りたちが
八王子の町の中心部のそれぞれのバス停から
どんどん乗り込んできます

歩道とほとんどおなじ高さのバスの床面は
乗り降りに楽そうで
皆さんこのバスの時間にあわせて
行動しているようです。

バスに乗合すお年寄りたちが
みな知り合いのようで
まるで動く井戸端のように見えます。

陣馬街道の街道筋のそれぞれの家の近くで
皆さん降りていきましたが
きっと中学、高校と
学校時代からの顔なじみなのかも知れません。

バスに乗り合わせたみなさんが皆さんとも
幸せそうで楽しそうな顔をしておりました。

2002.6.17
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最近のデジタル技術の進歩には驚かされます。

ぼくも遅ればせながら
ホームページをやりはじめようと思ったのは
そうした環境が整ってきて
気軽にやれそうな気がしたからです。

今も夕暮れのベンチでこれを書いて(打って)いますが、
小さなパソコンだからこそ
そんな気分になるのだと思います。

しかし先ほどは芝生の上に座って
パソコンをあけて打ち始めたら
小さな蟻がモニターやキーボードの隙間を
歩き回っているではありませんか
それであわててベンチに移動したしだいです。
先日などは公園のテーブルの上でパソコンを広げたとたん
はるか上空のケヤキのこずえからカラスの糞の爆弾の直撃を
キーボードに受けることになってしまいました。
(幸い大事には至りませんでした。)

最近はパソコン(ノートパソコン)の概念も
もっと安くて頑丈に作ってくれなければこまりますけど
文房具という感じです。
2002.6.16
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この写真についてはフィールド日記をご覧ください。


上の写真は白いパネルを背景にし撮影しました。

以前から普通の雑草や
花屋さんで買ってきた花を
白いパネルの上に置いて
写真を撮っています。

植物画を書くつもりで
写真を撮るわけです。

植物写真のいいところは
背景が写りこんで
生えている環境がわかる
ということがありますが、

植物の形が背景にまぎれて
つかみにくいこともあります。

白バックで撮るとその植物を
はっきりとさせることが出来て
また植物のもつ造形美を
強調することが出来ると思うのです。

デジタルデータとしても
パソコンのモニターの表示でも
対象の植物の形がわかりやすいと思います。
そして背景が単色の白だと圧縮率が大きくなり
データーがずいぶん軽くなるのも有利です。
今後も時々白バックでの写真を
掲載してみようとおもいます。

ところで 今日は カルガモの親子のページ更新しました。
覗いてみてください。
2002.6.15
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このところ同じような天気が続き
昨日のコメントでは
考えることの出来る落ち着いた気分にさせる天気だ
というようなことを書いたが
そろそろ嫌になってきた。
スカッと晴れてほしい。

とここまで書いて
人間(僕)って勝手だなーと思う。

動けない植物は
晴れた日が続きからからになっても
一生懸命耐えて
風が吹いて倒されそうになっても
一生懸命耐えて
大雨が降って川のようになって流されそうになっても
一生懸命耐えて
だめだと枯れる運命なのに、
ぼくは三日ほどどんよりとした日が続いただけで
気象衛星の画像を見て
雲のない北海道あたりに行きたくてたまらなくなった。

2002.6.14
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梅雨寒の一日。
外に出るときは
「今は降っていないけど傘はどうしようか」
と考えて、
降ってきてもたいしたことないだろうと
傘を持たずに出ると
案の定、霧雨が降り出して来るような
風もなく、厚い雲に覆われた静かな一日でした。

こんな天気に影響されてか
考える前に行動してしまう方だと思う僕でも
おのずと静かに考えるという方向になります。

今盛りのアジサイやクチナシなどの花たちも
今日のような日に見ると
落ち着いた雰囲気で咲いていて
それがよく似合っています。

花はそれぞれの色や形の違いだけではなく
咲く時期にあわせた個性を示して
季節感を表現しているように見えます。
2002.6.13
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夏は暑くなくてはいけません。
冬は冬らしく、
そして梅雨の季節には
しっかり雨が降らなければこまります。

やっと梅雨らしくなってきましたね。

9日に対馬で植物のご指導をしてくださる
K氏からメールをいただきました。
ハクウンキスゲの花が咲き始めたということと
雨が降らず山はからからに乾いているとのことでしたが、
今日の気象衛星での雲の様子を見ても
対馬方面にはまとまった雲がかかっていません。

雨の季節にはちゃんと雨が降ってくれなければ
人も動物も植物もこまってしまいますね。

そんな梅雨の季節を
楽しんで過ごしたいと思います。
2002.6.12
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きょうホームページの写真を撮るために
きょうホームページの写真を撮るために
公園のはずれでツユクサの花を見つけたので
しばらくそこにたっていました。

すると頭のきわをハシブトガラスが滑空して行きました。
そして2羽のカラスが頭上の枝に留まり
興奮して大声で鳴きながら
しきりに枝をちぎって落とします。

近くに巣があるのだろうと思い
あたりの木を丹念に探しても巣は見つかりません。

それで気を取り直して
花をどう撮るかと構図を考えていると
またまた攻撃を仕掛けてきます。

これではたまりませんので
ツユクサの撮影はあきらめることにして
今度は護身用に落ちている枝を持って
しばらくカラスを観察することにしました。

僕が棒を持ちなかなか立ち去らないので
カラスはますます興奮して
きっと僕を追い払うつもりで枝をちぎってはおとし
ちぎっては落としを繰り返します。

それ以上進展がないので立ち去ろうとすると
こんどは歩いている僕の頭上の枝を飛び移りながら
僕のことを威嚇し続けていました。

からすは頭がいいという話ですが
ひょっとしたら僕のことを覚えられて
通るたびにカラスに脅されるのではないかと
ちょっと怖くなりました。

2002.6.11
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湘南の大磯町はうっそうとした照葉林の山に
後ろ側を守られているような感じです。

その山に以前登り面白かったので
久しぶりに今日登って見ました。

端境期なのか花には期待したほど出会えませんでしたが
相模湾と箱根や丹沢の山々を眺めながらの
ハイキングは爽快でした。

そのあと
平塚の海岸の波打ち際を歩いてみましたが
思ったほど漂着物は見つかりません。

最近、漂着種子をテーマに探しているので
南の島から流れ着いた
ヤシやモダマの実などを見つけたら
飛び上がって喜んでしまいますが。
目にするのはほとんどゴミばかりです。

ずいぶん歩いて
平塚の町のほうに戻ろうかというとき
先日間違えてカラスの死骸だと思った
鳥の死骸が流れ着いていました。

今度はしゃがみこんで
くちばしをよく見て図鑑と照らし合わせてみましたが
やはりこれも
ハシボソミズナギドリのようです。
(6月7日のフィールド日記「海岸の漂着物について」をご覧ください。)




そして、なぜかその付近には
コウイカと思われる甲(こう)がたくさん流れ着いておりました。




2002.6.10
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今日はなーんにもしないで
のんびりした休日を過ごしました。

このページの更新がなければ
一日中家でごろごろしていたいところでしたが
午後重い腰を上げて
ショルダーバックにノートパソコンとデジカメを入れて
散歩に出発しました。

近所でナンテンやヨウシュヤマゴボウの花を見つけて
チャッチャッとデジカメで撮影を済ませ
代々木公園の日陰にあるテーブルで
更新のための作業を始めました。

さわやかな風が吹き
家の中にいるよりもずっと爽快です。

みかけた、公園で過ごしている人々を観察してみると
半分ちかくが外国人(西洋人)で、
おじいちゃんおばあちゃんも含めて
一家全員が公園に遊びに来ている外人家族もよく目にします。

日本人はというと
若いアベックかグループがほとんどです。

そうしてみると休日の過ごし方で
日本の家族はインドアーで
外人はアウトドアーという感じがしますが
お宅などは、いかがでしょうか。
2002.6.9
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きょうの午後、
折りたたみ自転車で
足の向くまま気の向くまま
散歩に出かけました。

折りたたみ自転車は
行くだけ行って
帰りはたたんで電車やタクシーで帰ってこれます。

今日は結局他の乗り物は使わなかったんですが
他の手段を選べるということで
突然の雨などのアクシデントでも安心です。

ところできょうの散歩のコースは
青山霊園→都立青山公園→檜町公園
→赤坂御所の脇を通り→神宮外苑→代々木公園
と都心の公園めぐりのです。

都心はけっこう緑が多く楽しめます。

実家のある練馬区の大泉周辺は
雑木林や畑が多く
ゆったりとした空間と
人里の自然が豊かなところなのですが
畑や雑木林を無計画につぶして
マンションや大型店が出来てきて
雰囲気がだいぶ変わってしまいました。

都心部の緑は緻密な計画によって
作られてきたのだと思いますが
これから開発される所こそ
前もって計画をしっかり立ててからの
開発をしないと
魅力のない町になってしまいますね。
2002.6.8
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6月4日のこのページで
鎌倉の海岸でのことを書きましたが
友人の安延氏よりご指摘のメールをいただきましたので
掲載します。


6月4日の僕の文の一部。

僕は今日、鎌倉の由比ヶ浜を
漂着物が何かないかなーと
波打ち際を歩きましたが
カラスの死骸をいくつも見ました。

渋谷付近でも最近カラスの死骸を
よく見るのですが、
カラスは食物連鎖の毒性からではなくて
数が増えすぎての結果ではないかと
ぼくは考えています。




安延氏よりのご指摘のメールの一部。

ところで、先日のフィールド日記で、
由比ヶ浜を歩いていて、カラスの死骸をいくつか見かけたことを
書かれていたと思いますが…
浜辺に打ち上げられていたのなら、それはハシボソミズナギドリの死骸でしょう。
この鳥は冬場、南太平洋だかの島で繁殖して、この時期に日本近海を通って北太平洋
に移動して生活します。何年かに1度、繁殖のピークがあって、その際には栄養状態
の悪い若鳥が渡りの途中で死ぬのだそうです。若鳥は渡りの途中でも上手く餌が取れ
ないことも死亡原因になっていると思います。
死骸の漂着が多い年はそれこそ新聞の地方欄に出ることもありますよ。
僕は以前、葉山の海岸に漂着した死骸から頭部を持ち帰って、頭骨標本にしています。

この季節、由比ヶ浜などではフジノハナガイという小さな二枚貝が、
波打ち際で砂から出たり入ったりしているのですが、
そんなものは見ませんでしたか?
数が多いときは波打ち際が泡立つように見えることもあるんですよ。
もちろん名前は藤の花に貝の形と色が似ていることに由来します。



2002.6.7
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東京あたりで降った昨夜の雨は
恵みの雨となり
今日は森の草木もうれしそうでした。

代々木公園で大きなサクラの木のそばを歩いていると
聞きなれない鳥の鳴き声がします。

見上げてみるとキツツキの仲間のコゲラでした。
よく冬に聞くコゲラの鳴き声とはぜんぜん違います。
そして繁殖期のためかペアで行動していました。



コゲラ


カルガモの親子はどうしているかと
人工池に行ってみますと、
元気に親子で餌を探しています。

二羽の子供が親のそばからずいぶん離れて
見ているこちらがはらはらしていたら
鳴き声をあげながらとつぜん
親の元へすっ飛んでいきました。


急いで親のもとへ行くカルガモの子供。

それがすごいスピードで
まるでミニチュアのホバークラフトが
波しぶきを上げながら水の上を走っているようでした。
2002.6.6
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今日の昼はミスタードーナッツに入って
ちまきのセットを食べました。

先日の報道以来はじめてですが
店内はがらがらで
店員は暇をもてあましているようです。

以前は注文のために
順番を待つのが普通だったので
その差は驚くばかりです。

ここ、高田馬場は学生の町ですが
若い世代もそうしたことに
そうとう敏感なのだと思いました。

ファッションでもポーズでもなく
しっかりした考えで
食べ物を作ったり
扱ったりすることが
いかに大切かということを
最近の食品を扱う会社や役所の失態が
物語っているように見えます。





今朝のカルガモ親子。8羽の子供もみな元気でした。


2002.6.5
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漂着物学会という組織があり
そこからメールがよく送られてきます。

全国で海岸を歩いて流れ着いた物を
興味を持って観察している人たちの集まりで
漂着物からいろいろ考えていくというグループです。

それによると
最近、毒性の海藻から
貝類、甲殻類、魚類を経て海鳥、
海の哺乳類と食物連鎖で毒性がつよくなり
頂点にいるイルカやアシカの大量死となり
それが漂着しているようです。

この問題は人間にも影響が大きく
米国では食用に関しての
警告が発せられているようです。

インターネットを通じて
全国の海岸で同時に起きていることを
つかめて情報交換をしていくというのは
面白いと思います。

僕は今日、鎌倉の由比ヶ浜を
漂着物が何かないかなーと
波打ち際を歩きましたが
カラスの死骸をいくつも見ました。

渋谷付近でも最近カラスの死骸を
よく見るのですが、
カラスは食物連鎖の毒性からではなくて
数が増えすぎての結果ではないかと
ぼくは考えています。

海に限らすいろんな現象の
観察を続けていきたいですね。
2002.6.4
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夏になると
トマトやキュウリがおいしいですね。

一年中出回っている野菜も
本来出回る季節があり
今スーパーなどで売っている
ホウレンソウやコマツナなどは
冬の出盛りのものとはだいぶ違います。

夏にはキュウリ、トマトをはじめ
ナス、トウモロコシ、谷中ショウガ、ツルムラサキ
オクラ、シシトウ、ウリなどたくさんあり
出盛りになるのが楽しみですね。

最近一般的になってきた
モロヘイヤは
夏にしか見られませんが
僕は、もう夏の青野菜のイメージです。

出盛りのものを
味わって食べるということと
季節の花を楽しむこととは
待つ気持ちでは同じようなものですね。
2002.6.2
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今年ももう6月になりましたなー。

「ホームページはやっていないんですか?」
と、ずいぶん以前から聞かれるたびに
「ええ、まあ、そのうちやります。」
と言葉を濁していたのですが、
今年の正月の目標で
今年こそ始めようと決心して、
1月30日からスタートしてはや4ヶ月。

3月21日愛用のバイオが壊れて
数日休みましたが、
日記も三日坊主の僕が
いままでどうにか続けてこれたのは
われながら不思議です。

なぜ続けられるのかを考えてみると
日記帳に記すのと違い
数は少なくとも熱心に読んでくれる読者が
インターネットの奥にほの見えるからに
他なりません。

時間を割いて
パソコンを立ち上げて
見てくださるかたに感謝します。
(感謝ついでになにか
ご意見を伺えたらうれしいです。)

ノートパソコンも小さくて高性能になり、
デジカメも良くなって来て、
携帯でのインターネット接続など
通信環境も整ってきて
どこからでも発信できるという
背景が整ってきたことも一因です。

そういうわけで
この調子でもう少しやってみようかな
という今日この頃です。
2002.6.1
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晴れと雨とでは大違いですが
今日の予報だと東京は
曇りのち雨のはずが
今(18:17 2002/05/31)
公園のプラタナスの木の下でこれを書いていますが
さわやかな風が吹く
いい夕暮れです。


インターネットで気象衛星の
18時の画像を見てみると東京は雲の境目で
房総や伊豆は雨が降っているかもしれません。

10日ほど前の天候が不順だったころ
個人的に梅雨入り宣言をしましたが
今日の気象衛星の画像を見ても
ほんとうに梅雨の季節になってきましたね。

僕は6月生まれですが
子供のころの誕生日の様子は
その日の天気とともに思い出します。
そうした思いと重なって
これからの梅雨の雰囲気
けっこう好きですね。
2002.5.31
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さて、またまた昨日の続きです。

フィールドに出ていて
このままじゃいけない
何かしなくちゃ
と思っている今日この頃。

僕一人が何をやるか、
まず、自分はゴミを捨てないこと。
年寄りの言うことを聞くこと。
(昔からの言い伝えなどを尊重すること。)
自分の子供となるべく
フィールドで一緒に過ごすこと。

そのくらいしか今のところ思いつきません。

自分自身のことを考えてみても、
自然に対する姿勢は曖昧で、
試行錯誤を繰り返しています。

ただ言える事は、
自然界での出来事をなるべく
見過ごさないで気づくこと。

感じることが出来れば
なにか見えてくるような気がします。

天気予報によると明日は雨かな。
今日は久しぶりに高尾山へ
行ってきました。
2002.5.30
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昨日のつづきですが

僕が
「自然のサイクルを構成する一員になりたい」
と言ったことを、
もう少し考えてみたいと思います。

狼が絶滅すると鹿が増え
飢えた鹿たちが木の樹皮まで食べて
森が枯れていく
というようなことが起こっていますが、
人類も生き物たちのピラミッドの上に立ち
しっかり役目を果たしていたのだと思います。

神に対する怖れを感じて
獲りすぎてはいけないとか
裏山の木を切ってはいけないなどと
昔からの言い伝えや村の掟、
先祖からの約束事をしっかり守り
狩猟や栽培や放牧をしてきた人間は、
大切な役割をこなしてきたのだと思います。

しかし、ここ100年くらいはそれを忘れ
方々にその悪影響が出ているのではないでしょうか。

それにたいして僕個人は何が出来るのか
考えていきたいと思っています。
2002.5.29
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先祖代々暮らしてきた生活技術や
伝統がどんどん薄れて行くことが
困ったことだと昨日書きましたが、

貴重な草原(茅場など)の植物などは
人が草刈や野焼きをしなくなると
消えていく運命にあります。

草原ばかりではなく里山の水田でも、河原でも
大昔から人が手を入れて
条件が整っているところで
生き続けている植物はたくさんあります。

自然というイメージには
人の手が入らないという先入観があるようですが
エスキモーや、アイヌや、アメリカインディアンや
山村で暮らしていた昔の日本人など
自然とともに生きてきた人間たちは
自然のサイクルを構成する
重要な一員だったような気がします。

僕自身も
自然を守るとか、残すとかいうことではなくて
自然界の一員になりたいなーと
思うこのごろです。
2002.5.28
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森永乳業のPR誌「マミークラン」の
扉ページの写真を担当しています。

今日8月号の原稿を書くため、
クサギについて調べました。

昔の奈良県の山村では
クサギの新芽をたくさん収穫して
保存して重要な食料だったとのこと。

そして今ではそれを知っている人が
地元にもほとんどいないという文に出会い
考えさせられました。

長い時間をかけて
工夫して作り上げてきた
知識や技術も
もはやほとんど
失われているような気がします。

パソコンの知識や
新しい技術に対する
受け入れようとする気持ちも大切ですが
その場所で生きる技術を
忘れないようにしないと
「損だなー人類は」と思います。
2002.5.27
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今日は、南アルプスの前衛峰
巨摩山脈の大柳川渓谷へ行きました。
立派な滝が連なり、
谷あいの空中湿度が高く
面白い植物が見られます。

今年は花の時期が早く
残念ながら端境期で目当ての花は終わってました。

しかし深い緑に包まれた
人気のない滝見の散策路は
天気もよくて爽快でした。

上の写真で、緑に包まれた滝は「まぼろしの滝」と
その上の緑の中にちょっぴり白く見えるのが
「穴観音滝」のようです。

明日は飯盛山に登るつもりでそのふもとの
若者のあつまる高原で有名な
清里に泊まってます。

休み前のせいか
他に客の姿は見えず
静かな宿です。
2002.5.24
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今夕焼けを眺めながら代々木公園の池の前の芝生で
缶ビールを片手にこれを書いています。

東南の空にあと何日かで満月になる月が出ています。



暑くも寒くもないいい季節ですね。

公園で過ごしている人たちも
カルガモもムクドリもハシブトガラスも
今の季節を楽しんで過ごしているように見えます。



山の花も海の花もみんなその居場所で
しっかり育って花を咲かせていることでしょう。
そんな花たちに会いに、
明日から山梨方面へ出かけます。
山に入り更新できないことがあるかもしれません
そのときはごめんなさい!

では、行ってきます。
2002.5.23
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主に植物をテーマとして
毎日更新しているわけですが
その日に目に入った物を撮影してコメントを考えます。

3本くらいを基準にホームページに載せていますが、
そのうち種がつきないかと心配になります。

少年老いやすく学なりがたし・・・
という言葉を最近つくづくかみしめておりますが、
これで菌類や地衣類、鳥や昆虫、
地質や歴史などの知識があったら
いくらでも面白いものが見つけられることでしょう。

いろんなものに目を向けて
よくわからないものでも
疑問をいっぱい抱えておくと
詳しい人と一緒にフィールドに行ったときに
スパスパとそれまでの疑問が解決して行き
効率よく頭に入っていくような気がします。

だから詳しくないものも
見て見ぬふりをせず
目を向けて関心をもつことを心がけているんですが
知らないものは見えてこないんだなー、これが!
2002.5.22
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ヨシキリなどが飛ぶ初夏の湿地はいいものです。
水もを渡る風もさわやかで
撮影すべき花もたくさんないので
のんびりとすごせます。

本来湿地で一番花が多い時期は真夏の昼間。
(昼にしか咲かない花があります。)
撮りたい花はいっぱいあるのに、
湿度も気温もものすごく高く、
体温よりも高いような場所で
陽をさえぎるものもなく撮影していると
ほんとうに倒れそうになります。

よくしたもので水が豊富なので
上半身裸になって体に水をかけて冷やすと
生き返ったような気持ちになります。

まだ咲いていない
オニバス、アサザ、ヒシなどを眺めていたら
そんな夏の盛りを思い出してしまいました。
2002.5.21
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いつ梅雨になったか世間の関心が高くて
梅雨入り宣言が気象庁から発表されることは
何か重大なことのようですね。

基準の木で発表されるサクラ開花宣言とは違い
担当の予報官はものすごくプレッシャーがかかると思います。

よく事後になって
さかのぼって何日から梅雨になっていました
という発表のある年もありますが、
ぼくはもうすでに梅雨になっていると思います。

ところで梅雨とは言っても、
のべつ雨が降るわけではありません。
ぼくは梅雨の合間の晴れが格別に好きです。

ときたまの晴れが貴重だということもありますが、
夏山シーズン前の登山者や観光客がほとんどいない
森の木々の活動が一番活発な今の季節
ブナ林などで晴れていてハルゼミがないていたりすると
すごく得をしたような気持ちになります。
2002.5.20
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偶然、今日フィールド日記で紹介した植物は
みな帰化植物でした。

市街地に限らず農村や海沿いでも
人の暮らしている付近の植物を紹介しようと思うと
帰化植物が多くなります。

検疫システムなどはあっても
人や物が世界中を駆け巡る現代では
特に種で繁殖する植物たちは
自由に世界を移動しているように見えます。

昔から日本にある
在来の植物といわれているものの中にも
日本が起源の植物もあるでしょうが
大昔日本に来たものもあるわけです。

いま帰化植物として激しい勢力争いをしている植物たちは
消え去るものもあるでしょうが、
何百年後には日本の中でバランスのとれる位置で
居つくものもたくさんあるはずです。

そうなるにしても強いものが勝ち残り
その種ばかりになってしまうとしたら大変です。
自然界では同じように見えても
環境は場所ごとにずいぶん違い
いろいろな種類の植物たちの居場所があります。

人間がブルトーザーなどをつかって
ほうぼうを同じような環境にしてしまったら
きっと強い帰化植物たちの思うつぼですね。
2002.5.19
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まるで梅雨真っ盛りというような天気で
朝は冷たい雨が降って降りましたが
昼前には上がり明るくなってきました。

午後はいつものことですが明治神宮の森の散歩です。
雨上がりの森の精気が気持ちよく
落ち着いたひと時をすごしました。
これを書いている今の時間は18日午後10時30分です。

さっき外を見たら新月から六日目に当たる上弦の月が
雲の切れ間から見えていました。

満月は26日。

テントを担いで山に入っていると
月夜か闇夜かでずいぶん違います。

いい季節だし、
月を見ていたら、
むしょうに山へ行きたくなってきました。
2002.5.18
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写真を撮るために方々を歩いていると
昔から耕し続けていたような
山間部の田畑が放棄され
雑草が茂り、木が生えて
石垣が崩れて荒れていくさまをよく目にして
悲しい気持ちになります。
有史以前から人と調和している自然は
人の手が離れるとただただ荒れるばかりです。

僕の住んでいるそばにある代々木公園では
この一、二年ホームレスのテントが増え続けています。

穏やかな顔をした
勤勉そうでまじめそうな
ホームレスのおじさんたちを見ていると
山間部の田畑を耕していただろう
昔の農民の顔を連想してしまいます。

そして仕事がなくてひがな一日公園の芝生で寝ていたり
空き缶集めなどをしている姿をみると
そんな人たちが穏やかに自給できるなら
昔からあるそんな田畑を耕して暮らしていけたら
きっと今より幸せだろうなと思ってしまいます。
2002.5.17
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沢山の種類の植物たちが誰の管理も指導も受けずに
それぞれ自由に行動して
侵略したり遠慮したりしながら
バランスよく成り立っている
森や湿地や野原を見ていると、
経済の論理で縛られている人間界が
不自然に見えます。

人口の少ない静かな山村で交通量がほとんどないのに
一級国道のような立派な道を作っていたり、
自然の豊かな森をつぶしてコンクリートの建物と
外国の草木を植えて公園を作ったり
土木工事をするために何をやろうか
無理して考えているようです。

そして、山の中の自動車道路の谷側には
どこにでも必ず粗大ゴミが捨てられていたりする様子を
方々を歩いていて目撃していると悲しくなってきます。

この文明社会で科学知識も常識もある人間たちは
もっとスマートに出来ないものでしょうかねー。
2002.5.16
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昨日歩いた大三島など瀬戸内海は今日は雨のようです。
東京ではさわやかな晴れ。
明日の予報は東京は雨で
新幹線でまるまる一日分天気を追い抜いてきて
昨日の晴れの区域が
僕を追っかけていまやってきているような気分です。

このあと天気予報だと雨が続きそうですね。
しばらく腰を落ち着けて
雨の日の楽しみ方を考えようかな。
2002.5.15
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昨夜泊まった因島から
朝のフェリーで岩城島に渡りました。
フェリーといっても
島々の生活の足としての気楽な乗り物です。
隣の島まで泳いでいけるような距離で
穏やかな内海に浮かぶ島々は
同じ島といっても
沖縄の島々や伊豆七島とはまるで違います。

通勤や通学や買い物、配達などの仕事で
気楽に島を行き来している様子は
まるで地続きの隣町に行くかのように見えます。


瀬戸内のフェリーはまるで橋の一部がそのまま移動するかのようだ。


大三島の最高峰鷲ヶ頭山(標高437メートル)にのぼり
周りを見渡しますと、
瀬戸内に点々と浮かぶ島々と
靄にかすんだかなたに四国の山々が見えました。


頂上からの風景。


こちらでは今日は風もなくよい一日でした。
2002.5.14
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今夜は広島県の因島の宿に泊まっています。
昼は新種のスゲを探して
広島県の山の中の散策でした。

山での仕事が終わり
夕方になってしまなみ海道を渡って
瀬戸内の島に入ったとたん
花の香りが島じゅうただよっていました。

香りの元をたどると
ミカンの花が盛りで
ミカン畑からの香りでした。

あしたはまだスゲを探して
瀬戸内の島巡りです。


5月13日記
いつもは11時半を更新時間としておりますが、
明日早く瀬戸内の小島に渡るフェリーに乗るので早めの更新します。
2002.5.13
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この写真についてはフィールド日記をご覧ください。 いま夜行寝台急行の銀河のベッドの上でキーボードを打っています。
明日朝大阪で乗り換えて中国地方をまわります。

新幹線や飛行機はすごいスピードで目的に向かって一直線という感じで
悪くはないのですが
「旅」という観点から見ると味気ないものです。
一晩そこそこのスピードで走っている列車のベッドに寝て
翌朝はるかかなたの地にたどり着くという
寝台列車の旅のほうが僕は好きですね。


2002.5.12
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僕の母の誕生日は5月10日。
母の日と一緒に毎年実家に一族集合。

ちょっと早くたずねて
昔暮らした練馬の大泉周辺を折りたたみ自転車で散歩しました。

家が増えてきて道に車が多いのは仕方がないとしても
下水道などの環境が整備してきて
落ち着いた東京郊外の住宅地です。

水辺で撮影していたら
ザリガニ取りの子供たちがそばで遊んでいて
しばらく近くで過ごしていたら
つい一緒にザリガニ取りに昂じてしまいました。

聞いてみたら小学校6年生の子供たちで
我が子と同い年です。

うちの子と遊ぼうとすると
けっこう覚悟と準備をしてしまいますが
よその子とはザリガニ取りに熱中している自分に
苦笑してしまいました。
2002.5.11
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自分の日記をつけるように
毎日ホームページを更新して
植物などを紹介していて
やっぱり一番心配なのは間違ってしまうことです。

しかし印刷してしまったら訂正が困難な出版物と違い
過去のデーターでも間違った時点で修正できるのが
インターネットのいいところだと思います。

更新のときに訂正箇所を明記して
僕の思い違いで覚えてしまった人が
後日訂正版を読んでくれればいいのだと思って
気楽にやっております。

4月12日に紹介したネズミムギだと思っていたものが
兵庫県にお住まいのM氏より
ネズミホソムギでないかのご指摘をいただきました。

図鑑の記載を見てもあまり書いてありませんが
僕の持っている本の中では
平凡社の長田武正著 日本イネ科植物図譜に
「(ネズミムギは)ホソムギにはなはだ近いもので、
交配しやすく、
L.italicum A.Br.とよばれるものは
いろいろな点で両者の中間的な形質をあらわす。」
と書いてあり
中間の性質をあらわすものがたくさんあるようです。
植物の名を決定して載せる怖さを感じました。

今後も疑問を感じるようなことがあったら
ご指摘いただけるとうれしいです。

調べて訂正していきます。
2002.5.10
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代々木公園を歩いていたらカワウがいました。

この池は水辺までなだらかな斜面にしてあり
自然の沼のようにも見えますがコンクリートで出来ていて、
冬には水を抜いてすっかり泥さらいします。

トンボの幼虫もメダカやカメもそのとき追放してしまい
動植物の影はほとんど見えません。
ただ一種、カルガモが居ついていますが
人からえさをもらっているようです。

時たまキンクロハジロなどのカモ類や
サギの仲間が飛んできますが
今日はじめてカワウを見ました。
えさがないので
しばらくするとみんな去っていきます。

このカワウも羽を乾かして休んだら
どこかへ飛んで行ってしまうことでしょう。
2002.5.9
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常緑樹の中でも僕はクスノキが好きです。
いままで何回か取り上げてきました。

4月24日には一、二輪花が咲いただけなのに
花を紹介しました。
今日見たら花盛りです。
通り過ぎる人は気がつかないようですが
さわやかな感じの今の季節にぴったりです。

このところ日によって夏のように暑かったり
三月中旬の気温だったりとまどってしまいますが、
まさか東京あたりでは霜のひがいはありません。

植物たちもその日の天気に合わせて
今の季節を楽しんでいるようです。
2002.5.8
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大型連休が終わった今日、
天は待ってたとばかり
雨を降らせました。

そんなわけで今日は心置きなく
晴耕雨読の心境で
たまった写真の整理です。

この周期がちょっとずれて逆になり
出かけると雨ばかり
人と会う約束した日などが
風もなくて良い天気となるとがっかりですが
このところうまい具合に
天気の悪い間にだいたい雑用やフィルムの整理がついて
また出かけたくなるころ
周期的に晴れてくれることが多いようです。

日ごろの心がけが良いせいかな。
2002.5.7
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人は自分の存在を外に向けて
発信し続ける生き物だと思います。

僕も植物写真家として
自分が訴えたいものを
写真という手段を使って
発信し続けてきました。

その媒体は主に印刷物です。

僕は写真展をしたことがありませんが
なぜかと言うと
写真を発表する手段として
印刷物を選んできたからだけの理由で
写真展を考えなかったのです。

しかしインターネットを通じて
自分を表現できないかと考え始め
今年の一月末から試しに
このホームページをやり始めました。

そうしてみると
インターネットの即時性が
自然のその日その時の移ろいを表現する手段として
面白く感じ始めました。

これで飯が食えるかどうかは別として、
表現するのが天職だと思っている僕にとって
面白い媒体が出来たものです。
2002.5.6
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3月13日のフィールド日記に載せた冬眠から覚めた
我が家のクサガメがこのところ元気です。

起きてすぐはおなかはすいているはずなのに
あまり食べません。
動きもスローモーで心配になりました。

しかしこのところよく食べよく動き
すごく活発です。

草木も五月はみな活発な時期ですが
季節に対する亀のテンポを見ていると
動物というよりも
植物の行動パターンに似ています。

ぼくもそれを見習って
亀の波長であくせくせずにすごせたら
長生きできそうな気がします。
2002.5.5
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銀座方面へ散歩に行ってきました。

銀座は歩いている人々の年齢が
やや高めのようです。

渋谷周辺の繁華街では若い人ばかりです。

先日行った対馬の白岳では
お隣の韓国からの団体の登山者たちに出会いましたが
若い人や子供をつれた家族が目につきました。
最近、山でそんな年代のグループに出会うことが
ほとんどないので不思議な感じです。

思い出してみると
昔、日本が登山ブームのころの雰囲気そっくりです。

今の日本の山では、特に百名山で感じますが、
登っている人は歳のいったひとばかりです。

そんな様子を見るにつけても
年代によって行くところや遊びが
はっきりと色分けされているように見えます。

ある年齢層が楽しむことは
時代によって流行があり、
変わってくるようです。

僕らの年代が高齢になるころは
ゲートボールなどはせず
あいかわらず
サイクリングや登山やカヌーやダイビングを楽しむ
お年寄りが多いかもしれませんね。
2002.5.4
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今回の新潟、長野への山仲間の3人旅は
雪もどのくらい残っているかわからないので
一台の車に
山スキーと折りたたみ自転車それぞれ3セット
それとキャンプ道具
写真機材などなど
遊び道具を目いっぱいとおじさん3人のりこむ
寿司詰め状態でした。

そして行った先の雪の具合で
どうやって遊ぶか決める
アバウトな旅となりました。

結局、雪は少なすぎて
スキーはただ車に積んだお荷物でしたが
春の花にはたくさん出会え
山歩きと快適な林道の自転車ツーリングを楽しみました。
2002.5.3
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今日は上越の小さな山を散歩気分で登りました。

豪雪地帯の春は鮮やかな春です。

雪に長い間閉ざされていた分
生き物たちの爆発的な生命力を感じます。

こうしたいい季節に
気の知れた昔からの山仲間との
のんびり登山はいいものです。
2002.5.2
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上写真は
ぐんぐん伸びてきた筍です。
一枚の写真に納まらないので
つぎはぎになってしまいました。
詳しくは
フィールド日記のほうに書きましたが
すごい成長の早さです。

花が咲いた後に草は枯れてしまい
ふつう一年のサイクルですが

リュウゼツランは葉で何年も過ごし
ある年に花茎が立ち花が咲き
その株は枯れます。

竹もいっせいに花が咲き
その竹林は枯れると言う話を
聞いたことがあります。

一年のサイクルではなく
何十年のサイクルであっても
草と同じ様なものかもしれませんね。

ところで
明日は長野の山にいます。
携帯電話がつながらないところだと
更新できませんので
行った先の電波状態しだいです。

では行ってきまーす。
2002.4.30
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飛行機で対馬からもどってすぐは
東京に着いたのに実感がわきません。

人間が移動したことを実感するには
飛行機は早すぎるのでしょう。

今朝我が家で目が覚めて
ああ家に帰ってきたんだなという感じです。

寝台列車などでは長距離を移動しても
違和感がありません。
たとえば、夕方上野を出発して
翌日昼前に札幌駅に降り立つと
「ああ北海道に来たんだな。」と思います。

コンピューターでバーチャルな体験をする技術は
実体がないのに実感したような体験でしょうが、
ぼくにとって飛行機は移動したのに
それがピンとこない不思議な体験です。
2002.4.29
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対馬の面積は700平方キロ 人口は4万人ぐらい

参考までに僕の住んでいる渋谷区は
面積15平方キロ 人口20万人くらいです。

面積を人口で割ると一人当たり
対馬では5300坪 渋谷では23坪となります。

西表島との共通点を考えると
人口が面積のわりにうんと少ないことと
両方とも島であり手付かずの自然が多いということ、
そして
イリオモテヤマネコとツシマヤマネコという
貴重な野生動物が住んでいるということ。
そして両方ともどんどん道路が出来て
交通量の少ない森の中の道を
スピードを出して車が走り
野生動物たちの交通事故が
増えているということかな。
2002.4.28
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月夜だからと夜になって
ヒトツバタゴを見に行ってきました。

さっき帰ってきたばかりで
あわてて更新作業です。

きょうは対馬で
いろいろ見ました。

対馬の海も山も魅力的、
あしたはどこへ行こうかな。
2002.4.27
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朝、羽田を発って昼前には対馬に着いてしまいます。

普通の感覚からすると
やっぱり飛行機は瞬間ワープするように感じます。

昼ごはんを食べる前に
レンタカーで植生の違う山の中を走っていると
なおさら不思議に思います。

そうしてヒトツバタゴの花盛りの場所に着きました。

花の様子を教えてくださったK氏に
対馬に花を見に伺うとのメールを出しておいたのですが、
今夜は奥様の手料理で
対馬に昔から伝わる春のご馳走を
用意してくださっておりました。

僕の気まぐれ旅行に
いろいろな心遣いをしてくださり
まったく感謝、恐縮でした。
2002.4.25
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天気予報を見ると
明日から東京は天気が悪くなりそうです。

九州地方は逆に天気が良くなってきそうです。

飛行機のチケットで
前もって買うと割引になるものがありますが
その日が絶望的な天気でも
予定はそうはかえられません。

そんなわけで、
天気予報を見てから出かける予定を
たてることが多くなってしまいます。

対馬のK氏より
「ヒトツバタゴが今きれいだよ。」
とのメールをいただきました。

そうなるといきたい虫が
騒ぎ出します。
思いたって明日から、
対馬に行ってきます。

うまくいけば明日から
対馬より更新します。
2002.4.24
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きょうはフィールドでツバメが巣のための
泥を集めていました。

夕方予定外に高校時代の友人二人と
酒を飲みながら時間をすごしました。

今、寝る時間になってみて思い返すと
なんだか予定されていた出来事に思えます。

きっと偶然に起こった出来事も
そろそろあっても良さそうな
予感のすることだったのでしょう。

そうして考えてみると
僕が朝起きたときに何気なく思う
今日はこんなことがありそうだ
あんなことがあるといいな、
という思いはそうなることを
予想しての思いなのかもしれないな。
2002.4.23
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鉄格子のなかに閉じ込められた人でも
風の匂い、
鳥の鳴き声、
飛んでくる葉や花びらで
季節が見えてくるだろうし
世界が見えてくると思います。

ぼくは、花を追ってあちこち歩いて
外の花に出会うことはうれしいのですが、
ホームグラウンドに帰ってきて数日間見ない間の
身近な自然の大きな変化に
いつも驚かされます。

表面的には
毎日同じように流れていく時間も
その気で見ると
毎日ドラマチックに変化しているようです。

農業はそういった意味でも
根を生やしたような生き方で
しっかり世界を見通せるのではないかと思います。

しかし僕は、遠くに咲く花に憧れ
どこへ行こうか
あそこへ行ってみたいと
いつもどこかへ行きたくなります。

人間にはひとところに定着する農耕型と、
流動的な生活をする遊牧型と二つのタイプがあるのなら、
僕はいつも放浪の旅に出たい遊牧型かな。
2002.4.23
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旅からもどり
自分の布団でゆっくり目覚めた朝
そとは雨。

草木もこの雨で一息ついてうれしかろう。
ぼくも雨でゆっくり休むぞという感じ。

でも今日は弟の個展の最終日。
ホームページの更新も決めたからにはしなくちゃ
と、おもいつつ家でぐずぐずしていると
はや、日曜日の時間は無常にも
過ぎていくのでありました。

矛盾するのですが
そのぐずぐずしていて
なかなか行動に移さない
時間がなかなかいいんですね。
2002.4.22
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春の伊那谷は雪解けで
川の水は豊富に流れ
朝方降っていた雨が上がって
さし始めた日の光に
草も花も生き生きしています。

そんな草むらにしゃがんで
花を撮っていたら
生まれたばかりのテントウムシが
飛ぶ練習をしているのか
しきりに葉の先に登って
飛び立ちます。
すぐそばに落ちてしまうのに
なんども繰り返します。



ミツバチたちも
せっせと仕事です。

田んぼでは
あぜの雑草を刈る草刈機
畑では小型耕運機
エンジン音がうららかな空にこだまします。

近くの田では苗代を作っている
農家の夫婦がいます。

なんだかみんな忙しそう。
2002.4.21
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折りたたみ自転車で撮影しながら川をさかのぼり
飯田線の三河川合という無人駅にたどり着きました。

午後もそう遅くなく
ちょっともったいない気がしましたが
今度の電車を逃すと
次の電車はそのうえ2時間後なので
待合室ですごして待つことにしました。

仕方がないのでノートパソコンを出して
ホームページの更新作業を始めました。
やってきた列車に乗り込んでも
はじめた作業の続行です。

まだ明るいうちは景色を見ているほうが
よっぽどいいのに
ひざの上にパソコンを置いて
せっせと作業をしました。


             


車掌さんが来たので
東京まで長野県をまわるコースで切符を買おうとしたら
豊橋まわりがずっと早いし安いと心配してくれます。
途中下車しながら長野を見て行くからと行って
やっと切符を売ってもらいました。

ニコニコした優しい車掌さんで
一人何役もこなし忙しそうでしたが
次の駅に着くまで
沿線の情報など楽しい話を聞かせてくれました。

トンネルに入ったときに撮ったので夜の写真のようになってしまいました。 2002.4.19
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ホソバシャクナゲが見たくて
朝の新幹線で愛知県の鳳来町にやってきました。

真言宗五智教団の本山、鳳来寺の
参道の石段を登って山へ向かいました。
下の集落から200メートル近く登り
鳳来寺にたどり着きます。
その道すべてが石段です。
いつの時代に、
どんな人々の労力で積み上げられたのか
考えただけでも気が遠くなります。
人気のない参道で
石を積み上げた昔の人の思いが
息を切らせて登っている僕に
迫ってくるような気がしました。


夕暮れとなり撮影を終えて
折りたたみ自転車で
下り坂を一気に町に降りました。
古い建物の続く昔の宿場町大野を走っていると
いかにも旅籠という感じの宿がありました。
お願いすると6時も過ぎているというのに
夕食も用意してくれるとのことで
旅を終えた昔の旅人の気分です。
宿の人に聞いたら
僕の泊まっている部屋は
大正6年に増築したそうで
本体は江戸時代のものだそうです。
そして代々プロの宿の夕食は
さすが!という感じて
適量の洗練された料理でした。
2002.4.18
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昨日の植物の陣地取りの話の続きですが、
どのくらいの広さが自分には必要か?
僕にはその加減がいまだにわかりません。

電車に座るときには
なるべく小さい面積で足も縮めてと心がけています。
一人で蕎麦屋などに入るときは
相席しやすいように座ります。

レンタカーを借りるときは
威圧感のない小さな車を借ります。

しかしこれはある一面での考え方で、
住む家はそこそこ広い家がほしいですし、
お金も多くあってもなんら困らないどころか
やっぱりほしいです。

またチームを組んで物事を進めるときには
自分の立場や発言力を確保して
自分の思う方向にもっていこうと考えます。

どの程度、自分の居場所を確保するかは
それぞれの人が自分で決めたバランス感覚で
やっているのだと思います。

自然界では文明人が変にいじらない限り
動物も植物も生き物全部のそれぞれの固体が
絶妙なバランス感覚ですごしているように見えます。
2002.4.17
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電車で見かける
席を独占していて
込んできても知らんぷりの人。

お花見や運動会の場所取りで
たくさんの面積を確保している人。

植物の陣地とりの様子を見ていても
もともと日本に棲家がなかった帰化植物たち
たとえばセイタカアワダチソウのように集団で
全部を独占しないと気がすまないようなのや
ツタバウンランのような壁の隙間に
自分の居場所を見つけて生えるのがいます。
それらを見ながらもし人間だったら
どんな性格のどんな顔の人間だろうと
想像するとおもしろいです。

そういえば
立てばシャクヤク
座ればボタン
歩く姿はユリの花
というたとえの女性はどんな人か?
今ひとつ僕には想像がつきません。
ひょっとしたら
ど派手な厚化粧のおばさんかも知れませんね。
2002.4.16
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フィールド日記で
このところ、木の花を何種か載せていて
ちょっと気になることがあります。

春に咲く多くの木が雄と雌、別の花をつけ
雄の木はたくさんオシベをつけ
風を頼りに花粉を飛ばし
メシベまで運んでもらうという戦略をとっているのが
相当数あるということです。
そういう木は虫を誘う派手な花びらなど作らず
精一杯花粉を作っているようです。

風に乗って飛んでいる花粉は
スギばかりではなくて
何種類もの木それぞれが天文学的な数の花粉を
飛ばしていることでしょう。

素人考えですがその中で
なぜスギが人に影響を及ぼすのか
総量としては相当なものでしょうが
それぞれの花粉は受粉以外に
自然に対してなにか影響を及ぼしていないのか
ちょっと気になりました。
2002.4.15
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パソコンのデーターを捨てても
現実には何も痕跡は残りません。
しかしその他の現実に形のあるものが
いらなくなって捨てられてその先どうなるのか、

フィールドで見る
空き地や谷間に捨てられた冷蔵庫やタイヤなど。
国道沿いの林に投げ入れられたたくさんの空き缶、
海岸に打ち上げられたペットボトルの山などなど、
そして飼っていたペットが捨てられたのでしょう、
池にいる外国のアカミミガメやワニガメ。
山に広がっているタイワンリスや
野生化して集団で群れを作っている犬たち。
ぼくはこれらを目撃するたびに考えさせられます。
一人一人の心がけで
こんな不幸なペットや不要物が
環境に悪影響を与えることを
避けることは出来ると思います。

日本中に廃棄物があふれている様子を見るにつけても
僕は「見ぬもの清し」という感覚。
すなわち目の前から消え去ってしまえばそれでよし
という感覚を変えていかないといけなくて
個人個人がそういうことに対して
きちんと認識し行動することが
すごーく大事なことなんだなと思います。
2002.4.14
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花はたくさん咲いているのに
ここのところすっきりしない天気が続き
薄着でいるとけっこう寒い思いをしてしまいます。

今朝は、気温は低めながら
さわやかな晴れで
家で過ごす予定を変えて
新宿御苑へ行ってみました。

ちょうど八重桜が満開で
学校が休みになった土曜でもあり
多くの人が花を楽しみに来てました。

明るい日差しとさわやかな風と
人々の楽しそうな様子は
さながら印象派の絵を見るようでしした。

絵の中の登場人物の配置をイメージして
何枚も写真を撮りましたが
どの写真もそれなりに絵になっておりました。
2002.4.13
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外でなるべくすごすようにして
自然に対してアンテナを研ぎ澄ませていれば
いろいろなものが見えてくると思います。

そうは思っても雑用に追われ
フィールドにいられる時間は
限られます。

その点、自然派の
ホームレスのおじさんは
雨が降っても
風が吹いても自然とともにすごしています。

ひょっとして
仙人のような存在なのではないかと思います。

きょうも雨の上がった公園で
雨上がりの澄んだ空気を
楽しんでいるような
ホームレスのおじさんの
おだやかにたたずんでいる様子が
その風景に似合っていました。
2002.4.12
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毎日のフィールド日記の
テーマには事欠きません。
特に今の時期は
次々と花が咲いてきて
端から紹介していたら
きりがありません。

しかし
このページ
何を書こうか
迷い始めたら
何にも書くことが見当たりません。

毎日何かを思って
生きているのだから
書くことがないということは
ないはずなんだけどな。

2002.4.11
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先日、子供のころに遊んだ
懐かしい隅田川の水辺へ行ってみました。

僕がうんと小さかったころは
佃島の住吉神社から隅田川まで道があり
水辺に鳥居が建ち
水の中へ続く階段がありました。
お祭りの時には
みこしを担いだ若い衆が担いだまま
隅田川に入っていったのを覚えています。

その後、カミソリ堤防と呼ばれる
無粋な高さ4〜5メートルはある
刑務所の塀のような堤防を作り、
町と川とを分断してしまいました。

最近その堤防の外側に
川を一部埋め立てて遊歩道を作り
住んでいる人たちが
水辺で過ごせるようしたようです。

今日行った深大寺付近の湿地は
一時廃棄物が捨てられた荒地でしたが
公園整備がなされて
落ち着いた良い湿地によみがえっており、
隣接の城址も公園として公開されておりました。

公共事業でコンクリートに固められた方々の水際も
これからは住む人や生き物たちのことを考えて
整備しなおす必要を感じます。
2002.4.9
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外国からやってきた植物たちには
侵略者のようなイメージをもたれて
嫌われているものもあるし

園芸植物としてみんなから喜んで
迎えられているものもあります。

好かれようが嫌われようが
人も物も自在に行きかう現代では
居心地のよいところに
そこに向いた植物たちが
生きることは当たり前で

そのためにもともと居た種類が
追い出されることも
仕方のないことなのかと思います。

環境をどう守るか
絶滅の危機にある植物をどう守るかを
フィールドに出ていて
僕はよく考えてしまいます。
2002.4.8
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目が覚めたときに降っていた雨がやんで
曇り空の中
散歩に出ました。

歩いているうちにだんだん明るくなってきて
ハナミズキの雨にぬれた蕾を見ているうちに
日が差し始めてきました。

新緑の葉と蕾はきれいで角度を変えて
いっぱい写真を撮りました。

そしてすっかり晴れとなり
雑木林に行ってみると
葉はすっかり茂り
林床には木漏れ日が差し込んでいます。

季節がいつの間にか進んで
こちらの意識はいつも追いつきません。






上の文章で話題にしたので、
そのとき撮ったハナミズキの写真を載せます。


2002.4.7
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帰化植物が見たくて
江東区の埋立地に行ってきました。

工事で地面を掘り返したり
埋め立てたりしたところに
生えてくるものはいろいろあります。

飛んでくる種からも生えますし
埋めたてにつかった土に混じって
やってきた種からも芽が出てきます。

街路樹などののために
植えた植物と一緒にやってきた
遠く離れたところの雑草も生えてきます。
それでも3〜4年経つと
その地になじむ植物だけが残り
よそ者のあらかたは消えていきます。

江東区の埋立地は
もう落ち着いてしまって
目新しいものは生えてこないようです。

どこかよそ者の植物たちの
新天地があったら教えてくれると
うれしいです。
2002.4.6
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フイルムで撮影する合間に
デジカメで撮って
ホームページでその中からいくつかを
紹介しようと思っているのですが、

ここ数日
フイルムでもデジカメでも
10種類くらいの花を撮り
何を載せようか
迷ってしまいます。

それほど今は
花のラッシュアワーです。

へそ曲がりなのかもしれませんが
今日は
オオバコとコナラと
花でない状態を
二つ紹介します。
2002.4.5
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前日から予定して東京駅からの高速バスで
茨城県の北部の河川敷に行ってみました。

風が強くて植物のアップの写真など
ゆれて撮れません。

くまのプーさんの
「風の強い日」の話を思い出して
風を楽しむことにしました。

まず今年始めて見る鯉のぼりが
元気よく泳いでいたので
見とれてしまいました。

それから折りたたみ自転車で走っていて
追い風に押されて楽に進めました。

プーさんのまねをして
「ランランララララー
かぜーのつよいひだからー」
と鼻歌を口ずさんでいました。

2002.4.4
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ケヤキの花盛りです。
といっても
ピンとこないかも知れませんが、
どんな花かは
フィールド日記を見てください。

見上げる大木の枝々に
花がびっしりと付いています。

雄花の数もさることながら
その先についている
雌花もすごい数です。

これがみんな実っても
芽生えて
欅の木になるのはわずかですが
その他のたくさんの実はどうなるのか。
一つだけ思い当たることがあります。

冬のさなかに
キジバトやドバトが
丹念に落ち葉を掻き分け
ケヤキの木の下で
一生懸命に何か食べていましたが、
きっとケヤキの実だったのだと思います。
花の様子から
この秋も豊作まちがいなし。
鳩たちもまず安心ですね。
2002.4.3
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今の季節の
特に暖かい晴れの日
一日で緑の濃さも
花の咲く様子も
どんどん進みます。

とにかく花を見に
フィールドに出ないことには
気が気ではありません。

体はひとつしかありませんが
見に行きたいところは
たくさんあります。

今日は八王子郊外の
雑木林に行ってみました。

関東周辺の山々は
今、春真っ盛りです。
2002.4.2
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昨日のフィールド日記を書いていて

フキノトウの学名が
Petasites japonicus

オウレンが
Coptis japonica

マンサクが
Hamamelis japonica

今日の
アカネスミレは
Viola phalacrocarpa
ですが、

ヒトリシズカが
Chloranthus japonica

カテンソウが
Nanocnide japonica

で、六つのうち五つに
ジャポニカが
ついているのに気がつきました。

日本産の植物が全部
ジャポニカがついているわけではないので
単なる偶然でしょうが、

昨日は宮城県蔵王の山中。
今日は神奈川県の低山。

日本の在来種が
落ち着いて暮らしている
場所だということも確かです。
2002.4.1
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自分が見て触って匂いをかいで
それを感じられる距離は
せいぜい手が届く範囲。
欲張っても見渡せる範囲くらいかな。

ただなんとなく足を止めて
足元の草や地面の様子に
そして見上げた木や空に
いつも興味をひく対象が見つかります。
見るべきものがあり
僕の勘が働いていて
そこに目を向けるのか
それとも世界中いたるところに
魅力あるものがあふれていて
自分のいるところ
目に付くところすべてに
興味をもつ対称があるのか、
今ひとつ僕にはわかりませんが、
どこへ行っても
目に入ってくるものがみんな
興味あふれる存在であることに
変わりありません。
2002.3.31
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北国の春はいいものです。

新幹線で春真っ盛りの東京から
2時間で着く
宮城県の白石の
丘に登って
桜と雪の山を見たとたん
ながーい冬が終わって
春になった喜びを
しみじみと感じます。

ぼくの遺伝子に残った記憶も
北国の人の
要素があるのかもしれません。

今夜は城下町の白石市の
ふるい旅館に泊まってます。
廊下の側は障子で
隣の客との境は
ふすまです。
夕食のときに
世間話を交わした隣の客は
土浦からだそうです。
昔の旅籠もこんなだったのかな。
2002.3.30
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山に上がると
標高が高いところでは
芽吹きも始まったばかりだし
霜もおりているし
一ヶ月くらい過去へもどった気分です。

そして山を下ってくると
みるみる風景が変わり
里は花盛りです。

標高での差があり、
南と北の地方でも季節の違いがあり、
もし桜前線を追って旅をしたら
2ヶ月間くらい
桜の花を楽しむことができるでしょう。

現代は移動手段が自由に選べるので
昔の人だったら考えられないような
花の楽しみ方ができるわけですね。
2002.3.28
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昨日の朝
雨のなかで見た草木は
寒さに打ちのめされて
つらそうに見えたましたが、
今朝同じ時間にやはり雨の中
同じコースを歩きました。

今日の雨は穏やかな春の雨。

まわりの草木たちも
寒さでこわばっていた
肩の力を抜いて
「さあこれから伸びるぞー」
という気配がみなぎっています。

先週までの暖かさは
ちょっと不気味なくらいで
このところの寒さも
やっぱりきたかと思わせましたが、
そろそろ
春の晴天になってほしいですね。
2002.3.27
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左側の別コメント。 車がなければ
電車で行けばいいし
乗り物がなにもなくても
足があります。

でもインターネットは
パソコンがないと
夜も日も明けません。

こまったものです。

今日はせっせと
新しいパソコンで
更新しました。

3月26日



3月22日に
パソコンが壊れて
前からほしいと思っていた
新しいパソコンを
買う理由が出来たようなもので
早速買いに行きました。

今日新しいパソコンの
なれないソフトで
更新してみました。
何とかなりそうな感じです。

3月25日

大雨や台風でも、
寒くても、暑くても、
文明人は家や車というカプセルに守られて、
少々の自然の変化に対して無頓着に見えます。

季節の食べ物も
お店ではいつでも手に入るし
冷暖房完備の部屋に一日中いたら
季節の変化も気にはならなくなることでしょう。

しかし現代人にとって
春がくることには心の中では
本当は真剣に待ち望んでいて
それだからこそ、
桜が咲く時期にあわせての
お花見を楽しみにしている人が
たくさんいるように思います。

きょうも暗くて寒い一日でしたが
桜が、今満開だということだけで
明るい気分で過ごせたような気がします。

2002.3.26 左側の別コメント。ここまで。
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卒業式のシーズンです
証書を入れた紙筒をもち
親子でニコニコして
道を歩いている背景に
桜が散っています。

記念写真を撮って
後で見たら
入学式の時だったかと
間違ってしまうかもしれませんね。

植物たちは
暦に振り回されず
自然のリズムで生きるので
多分大丈夫だとは思いますが
この先
夏が来て秋が来るタイミングを
間違わずに
育ってくれるか心配です。
暑いところが嫌いで
やっとここで生きている植物は
もうこの地では
やっていくことができないかも知れませんね。

2002.3.25
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どこへ行っても古くからの集落の神社には
鎮守の森があり
自生の植物に出会うことが多いので
出かけた先で神社を見つけると
拝んで神様から了解を得た上で
神社の周辺の観察することが多い。

今朝も伊豆の海辺の宿を出て
海を見下ろす眺めのよい場所にある
村の裏山の神社に登ってみた。
この神社は
漁の安全を司る神様がいるようだ。

そうして神社周辺で植物の観察を続けていると
漁師を引退したと思われるような
顔に海の出来事の歴史を刻んだような
老人が登って来てお参りしている。
足が悪いのだろうか杖をついている。

今日は風はまったく無いのだが
いつもはよっぽど風が強いのか
神社のまわりの木は
枝がみんな風下を向いている。

きっと風の日も雨の日も
あの海の老人はお参りに来るのだろう。

地方に出かけた折に、
こういった集落の寺や神社で
熱心にお参りする人たちを見ることが多い。

日本人は無宗教の人が多いといわれるが、
僕はそんなことはないような気がする。

2002.3.21
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緊急事態発生

昨夜パソコンが
壊れました。
これは別のパソコンで
送信してます。
修理に時間がかかり
今夜予定の
更新は不可能となりました。

とりあえず
27日まで
休みます。

3月22日

桜の花が満開だというのに
壊れたパソコンは修理に出して
ソニーのバイオの
一番小さなやつを買って
携帯電話の接続や
PHSの接続
アナログ接続
プロバイダーとの設定
などなど
昨日一日かかって
今日これをやっと
送れるようになりました。
(たいへんだったー)
写真を取り込んだり
加工したりするのは
まだできないので
今日も更新できませんでした。
3月24日

僕のからだに流れる
農耕民族の血のせいなのか、
僕だけの癖なのか
繰り返しの行動がけっこう
多いことに気が付きます。

毎年季節が巡ってくると
思いつく行きたい場所が
同じような所になってしまい
また出かけていくことになります。

冬の寒い時は沖縄へ
春先は房総か瀬戸内
そして伊豆へ

関東の春が一段落した頃は
雪解けの新潟か東北へ
そして北海道。

冬の北海道や
真夏の沖縄へ行けば
違うものが見れるのに

今度はさいころをふって
行くところを決めようかな。





2002.3.20
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事務所からの帰り道
もうあたりは真っ暗でしたが
ソメイヨシノの広場を
通り抜けて家路に向かいました。

桜の開花が遅れて
4月に入ってから咲いた年は
平日で寒い晩でも
お花見の宴会をやっていました。

今日はもう立派に咲いているのに
だれもいません。

花が早すぎて
みんな気分が
追いつかないのでしょう。

農作業など季節に合わせた仕事は
いつ始めればいいのか
こんなに春が早いと
とまどってしまうのではないでしょうか。

早すぎる春も考え物ですね。

それでも春分の日の前日の20日は
桜広場もお花見の人たちで
きっと、にぎわうことでしょう。





2002.3.19
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何年も観察を続けている
コスミレが
今年も花を咲かせました。

ここに芽生えたのも
種を運んだアリの仕業で
人間とは関係がありません。

だれも世話をやかないのに
毎年花を楽しませてくれます。

花がきれいだからと
持って帰ったとしても
植え替えや
水やりをしても
草自身は居心地が悪いばかりか
そのうちに
枯れてしまうかもしれません。

僕は
やはり野に置け・・・で、

その場に自分が行って、
見て
匂いをかいで
そして写真に撮って
楽しむのが一番だと思います。





2002.3.18
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昨日今日と友人から
花の写真のメールが届きました

長崎県の対馬で
今ゲンカイツツジが
花盛り。

神奈川県で二宮で
シュンランやキブシが
花盛り。

聞いただけでもうきうきするのに
きれいな写真まで
送ってくれました。

僕も今日は
鎌倉の山の斜面に
ヤマザクラの花の咲くのを
見つけました。

あっちこっちで
咲いている花を
思うだけでも
うれしい気分。





2002.3.17
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春はむしょうに
外に出たくなリます。
(少なくとも僕の場合。)

穏やかな午後
ちょっと外を歩こうかと
恵子さん(ぼくの奥さん)と
散歩に出て
歩きながら話しているうちに
なんとなく
電車に乗って昔住んでいた町に
20年ぶりに行ってみることになりました。

なじみだった店が
昔どおりにやっていて
昔どおりに働いていた奥さんは
われわれを覚えいてくれました。

その当時元気だったご主人が
10年前に亡くなったことや
近所の話しなどして
しばらく時間を忘れて
その当時の気分を味わいました。

その程度のささいなかかわりでも
人の住む町で
人同士のふれあいがあって
それが意外と
大切なものだったりするのかな
と思った夕暮れ散歩でした。





2002.3.16
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今日、ソメイヨシノが咲き始めました。

旅行に行ったときに
その季節なりの
目にした花が記憶にのこり
後でいつ頃行ったかを
思い出す時に見当がつきます。

しかしソメイヨシノの
満開の風景を思い出すと
どこに行った時だとか
特別何をした時に見た
という記憶ではなくて
なんでもないときの
たとえば食堂を出てふと見上げると
そこに青空を背景に咲いていたときとか
いつもの通勤電車の窓から
通り過ぎる風景の中に
ふと見えたときとかが思い出され、
そのころの自分の生活や
かかわっていた人たちを思い出します。

人の住む普通の場所で
花の咲くわずかな期間
強烈にアピールする
ソメイヨシノだからこその
記憶への残り方なのかな
とも僕は思っています。





2002.3.15
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森にいると
満ちあふれた生命に圧倒されます。

今の時期
鳥も虫も
そして植物の
細い枝の一本一本
地面の種や根の一つ一つが
それぞれに芽を出し
伸び続けています。

それも日本中が同時進行で

そして
北半球全部が
春を迎えて
それぞれの地で
枝の一本一本が
芽吹いていることを
想像すると

なんだか
この地球も
捨てたもんじゃないな
ステキだな
と思います。





2002.3.14
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亀は不思議な生き物です。

春になったので
冬眠している亀を
今日起こしました。

一冬中じっと動かず
春を待っています。

去年は土の中で冬眠させたので
起こした時に
じっとしている亀の顔の周りに
伸びてきたハコベの根が
絡まっていました。

しかし
起こすとそのとたんに
元気に動き回り
食欲もりもりです。

ほ乳類の人間とは
生活のリズムが
ぜんぜん違うけど
季節に沿って
それぞれのリズムでの生活を
飼い始めて8年間
楽しく供に
過ごしています。





2002.3.13
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春がきました!

今日、僕の独断で、
僕の住むこの地に春が来たことを宣言します!

目覚めの前後はあっても
生き物たちは
春が来たとばかり
活動をはじめています。

春になったからには
今年も始めて見る花や、
また見たい花などがたくさんあり
花の撮影行脚、開始です。

自然の繰り返しを
そんな気分で迎えることも
またいいもんです。


2002.3.12
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週末に友人と
手製のインディアンテントをもって
焚き火キャンプに行ってきました。

テスト的にノートパソコンの
PHS接続で更新してみようとして
繋がりません。

フィールドで繋がらないことに
アウトドアで使う道具としての
パソコンの使い勝手の悪さと
僕の不慣れを感じましが
フィールドでは自然の変化を
掴み取ること自体に神経を使えば良いわけで
接続で気をもむこと自体が
バカバカしく思いました。

ビデオカメラやデジタルカメラなどは
違和感なく屋外で使えるわけで
ついこないだまで
機械自体も大きく
室内で使うのが前提だったパソコンですが、
外で普通に使えるようになるためには
アウトドア使用向きの
進化を待ってからかなとも思いました。



さて今日は更新します。


2002.3.10
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朝、小学校5年生の
我が子の登校の時に
一緒に家を出ました。

快晴で冷たい北風が吹いていて、
半ズボンでランドセルのスタイルは
寒そうです。

それでも笑いながら
ああでもない
こうでもないと
他愛もない雑談です。

一月の同じくらい寒い日だったら
話す内容もきっと
厳しい表情で
「もうすぐ春になるからがんばろうな」
って感じかな。

今日は
さむくても
やっぱり気分は春!

なんとなく
うきうきしてくる季節です。





2002.3.8
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3月9日昼にちょっと更新。

いつもは寝る前の
夜11時半ごろに
更新することにしていますが
今夜は仲間と
山の中での焚き火キャンプ
衛星通信でもないと更新できません

いま埼玉名栗村の河原で
ノートパソコンでの
早めの臨時更新です。
2002.3.9

2002.3.10
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朝日が射して暖かい原っぱで
うずくまって
小さな草の観察を続け

いざ撮影となると
息を詰めて風の止むのを待ち
デジカメで写真をとり
その後35ミリのスライドフイルムの
カメラで写真を撮り

結局ずいぶん長いこと
そこに居ることになります。

すぐそばで
ホームレスのおじさんが
気持ちよさそうに寝ています。

ぐっすりというわけでは
ないようで
うとうとと春を楽しんで
気持ちよさそうに
寝てるようにみえます。

そばで僕はあくせく撮影です。

そのうち僕も撮影を忘れて
のんびりしようとは
思うのですが
これがなかなか難しい。





2002.3.8
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米農家だった
僕の奥さんの父親は

さんさんと照る太陽を見て
「いねっこはさぞ嬉しかろう」
と言っていたと聞きました。
きっと稲といっしょの気持ちになって
よろこんでいたんだと思います。

僕は今朝
春の雨を見て
草木もきっと嬉しかろう
と思い、
なんとなく亡くなった
その義父のことを
思い出していました。
2002.3.6
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今日僕の事務所に
友達が遊びに来ました。

椅子に座ったとたんに
しきりに鼻をかみ
目をしばたたかせています。

今はやりの花粉症だそうで
話を聞くと
防護のめがねや
洗濯物の干し方など
対応が大変なようです。

花粉症にかぎらず
その日の天気によっても
ただよう花の香りでさえ
気分や体調に大きな変化を及ぼします。

本人の自覚があろうがなかろうが
日々の自然の移り変わりに
みんな大きな影響を
うけているのだろうと思います。
2002.3.5
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デスクワークに忙しくて
朝早くから机に向かって仕事です。

パソコンの画面が見えにくいため、
ブラインドも下げて
外の様子はよくわかりません。

昼休みに外へ出てみて
輝くような春の日差しを浴びました。

そしてむしょうにどこかへいきたくなって
近くだけれどしばらく行っていなかった
下落合のほうへ足を伸ばしてみました。

2002.3.4
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寒くてどんよりとした曇り空
なんで今日はこんなに寒いのか
と思って考えてみたら

まだ三月の上旬だもの
あたりまえなんだと気が付きました。

このところの暖かさが特別で
生き物たちも
人間の感覚も
戸惑ってしまうように思えます。

2002.3.3
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土曜日の朝起きてみると
どんよりとした曇り空。

なーんだと思って
天気予報を見たら
天気は良くなってきて
暖かいとのこと
明日の日曜は寒いとの
脅し文句も忘れず付け加えている。

もう気分はお出かけモード

早いとは思いつつ
アマナの花を見に
所沢へ折りたたみ自転車を
西武池袋線に積んで行って来ました。

2002.3.2
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今朝いつもの駅で
電車に乗ろうと歩いていたら
頭の上でシジュウウカラの
春の森でよく聞く美しいさえずりが
聞こえてきました。

コンクリートだらけだと思っていた
駅前でしたから
驚いて見上げると
木が生えていて
シジュウカラがとまっています。

自然の様子を探ろうと
居そうなところでばかりアンテナをはって
いつも通るここでは
アンテナを引っ込めていたことに、
なんだか反省させられました。

2002.3.1
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最近目覚めた時に
今日のフィールド日記は
何を扱おうかと
すぐには起き上がらすに
しばらく物思いにふけります。

数日前に見つけた
ヒメウズの蕾は
今日あたり咲いているだろうから
見に行ってみようとか
(まだ咲いていませんでした。)

行き当たりばったりでも
なんかテーマは見つかるさ
とか。

けっこう楽しい時間です。
2002.2.27
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デスクワークが忙しくて
めずらしく寝る間も削って
仕事です。

このホームページの更新を
なるべく続けようと思った矢先なので
ちょっと時間の使い方を
考えさせられました。

続けることが重要だとは思っていましたが
現実の雑務とは次元の違うことで
ホームページの発表は僕のごく個人的な感想です。
しかしその場で
タイムリーに発表するということは
すごく自分の視点にも
プラスになってような気がします。

まあ
気楽にやってみようと思います!
2002.2.26
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我が家はマンション住まいで
外に出さずに飼っている猫がいます。
散歩と言うわけではないのですが
朝しばらくの時間
首輪を紐でつないで
ベランダの植え込みで過ごします。

冬の最中は
出そうとしても
日が射して
暖かくならないと出ませんでしたが
今日あたりはぼくが起きたとたんに
外に出せとせがまれました。

今年はいつもの年より暖かくて
春本番間近という感じですね。





2002.2.25
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今日ヒノキとサワラの違いが分かるように、
葉っぱを並べて
撮影していたら
そばを通りかかった
年配の女性連が
近づいてきて
不思議そうに何の写真を撮ってるのか
聞いてきました。

サービス精神を発揮して
それぞれの特徴などを
説明すると
えらく感心して
一つ知識が増えたとばかりに
大変喜んでくれました。
やっぱり
新しい知識が一つでも
増えることは嬉しいことですよね。

僕もそれが楽しみで
毎日外を歩いてるもんな。





2002.2.24
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23日のはコピー忘れ。
昨夜の天気予報では朝から雨と言っていた。
起きてみたら快晴とはいかないまでも
暖かい穏やかな晴れ。

予定が狂って
さて今日は何をやろうか
どこへ行こうか考えた。
午前中に人と会う約束もあるし
そんなに遠出も出来ないけど

儲けたような晴の朝の
散歩コースを考えるのも
楽しいものだ。





2002.2.22更新
マンションの密ざされた
部屋の中で寝ていても
外の気配は不思議に
はっきりと感じられます。

今朝目がさめた時
布団の中で、春を感じました。

そうして早速デジカメ持って
外に出てみると
やっぱり春の花ばかりに
カメラを向けてしまいます。

今日のフィールド日記は
三点とも今シーズンは始めて出合った
春の花たちです。





2002.2.21
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三寒四温という言葉がありますが

昨日は北の方の発達した低気圧の影響で 日本中冷たい風が吹き荒れ
今日は南から低気圧が近づいて来る
影響で暖かい晴れとなり
同じ晴れでも昨日とは打って変わった
雰囲気の晴れですね。

僕はというと
昨日は待ちきれずに
セツブンソウを見にでかけ
今日はといえば
部屋の中にこもってデスクワークです。
朝、事務所への来がけに
デジカメ持って散歩をしたくらいかな。


2002.2.20
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前夜の天気予報では晴れ
しかし風が強くて寒いとのこと。

植物の写真に強風は大敵
でも行きたいのが先
いそいそと夜のうちに
機材をザックに入れて
早く寝るつもりが
インターネットの更新につまづいて
ついつい夜更かし。
朝は朝で
目覚ましの鳴る前から目がさめてしまい
予定より早い電車に乗れました。

今日は栃木県栃木市周辺での写真です。


2002.2.19
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今日は日が暮れてから
木枯らしがふいて
寒さが身にこたえたけど

朝起きたときには
気分はどこかへ出かけたくて
花を見たくてしょうがない気分

なんかうきうきする季節ですね。


2002.2.18
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フィールドで生き物たちを見ていると
街路樹の下のハコベも
歩道の隙間から生えるトキンソウも
森に生えるおおきなクスノキも
うちのベランダの水槽のドジョウも
そして人間も
春を心待ちしているように見える。
春になったら
あれをやろう
これをやろう
とみんな楽しみにしているようだ。


2002.2.17
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風もなく太陽の力強さが感じられる初春の一日。
今ごろの季節が春真っ盛りより
いいのかも知れないな。
16日の土曜日は折りたたみ自転車で
上野公園から東大構内の三四郎池
白山あたりの古い町並みを通って
小石川の東大植物園に行ってみたけど
どこで見た人々も
小さな春を見つけてうれしい!
という顔をしていたよ。


2002.2.16
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<まだまだ寒さは厳しくて、
今日あたりは霜も池の氷も
ばっちり張っていたけれど
もう気分は春ですねー。

外に出るときも今まで着ていた
羽毛服なんか着る気がしないもんな。

フィールドで見たイヌコリヤナギなんかも
早くも芽鱗を脱ぎ捨て
同じ気分なんだろうな。

2002.2.15
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br> 2月ももう半ば、
早いもんですねー。
一日一日がうっかりしていると
すぐ終わりあっという間に寝る時間。
そうこうすごしているうちに
季節は確実に進み
フィールドの様子も
日々変わっています。

こんなこと続けていたら
人生飽きてる暇なんかないかもしれないな。
2002.2.14
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