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山芋掘り
日時:04年11月21日(日)8:30〜 場所:JR五日市線沿線 参加:SU、N、I 別名:自然芋(じねんじょ) 先週、山行の帰路に車窓から農地の脇に「山芋」を見つけたが、所詮「他人の土地」である。 そうでない場所で、「車窓から見つけた。」と、前回の山行紀行文の終わりに書いた。 その日のうちに実父から山芋掘りの道具を2本借りに行った。 父は満で85歳になったが、千葉の少年時代から「達人」で小遣い稼ぎをしていたと言う。 従軍した香港では食糧難から、銃剣で掘り当てていた。 缶詰の蓋を銃剣で突き、ギザギザ状にして山芋をすりおろして食べていたと・・・。 今では、足腰が多少自由にならず、「行きたそうな顔」をしながら、特製の道具を貸してくれた。 それは、鉋の刃を長くした形で両刃にし、柄を軽くする為「2mくらいの竹竿」にしてある。 もう1本は、以前から使っている年期物で、刃も丸くなっている。 SUとNを誘い、8時半頃には現場に着いた。 「11月終わりの頃が芋は太くなる。」と何度も一緒に出掛けた達人から聞いていた。 「午前中が勝負。」とも。 「午後になると水蒸気で見えなくなるから、枯葉を穴の中に入れると明るくなる。」とも。 普通は、粘土層で先端まで2mくらいの穴になるが、直径は僅か50cm程度しか掘らない。 さすがに「プロ」と「セミプロ」の目は確かで、鮮やかな「山芋の葉」である事を証明してくれた。 直ぐに「藪」に入る。 長靴に履き替えて、軍手をして作業服を着ているので、汚れても気にならない。 今は「蔓」が枯れて切れているので、肝腎な土中の芋を探り当てるのは「技」がいる。 太い芋の元を直ぐに探し当てた。 SUが「たまげて」いた。 芋は、堅い物に当たり横に広がっていた。 ある程度掘ると手掘りにした。 道具を使うと、横に広がっている芋を切ってしまうからだ。 寝ころばないと、当然掘れない。 程なくして、1本目を掘り上げた。 形は悪いが、山芋である。 しかも穴が浅くて楽であった。 掘った穴は必ず埋め戻しておく。 2本目を掘り、SUも1本掘ったので、いつもの「宴会」開始である。 途中のコンビニで「鍋焼きウドン」「カップ麺」「豆腐」・・・を仕入れてある。 何時も撮影する時は2人に待たされるが、今日は逆の立場である。 Nは「待ち」のために雑誌も買う。 彼は「蛇」嫌いなので藪に入りたがらず、「掘る側」でなく「待ち人」なのである。 自分も好きではないが、出て来る事は考えないようにする。 宴会後、掘り残した木へ向かう。 太い蔓があり、期待できそうであった。 「技」通り探すが、野バラがあり攻めきれない。 諦めて違う場所に移った。 SUは「技」を私から習得し、その野バラの奥で探し当てた。 まるで、パチンコで退いた台で直ぐに「777」出した奴みたいだ。 但し、芋を粉々に砕いてしまい、「確変」しなかったようだ。 まだ、私自身未熟であり、探し当てたSUを「師匠の目」で見られず、逃がした魚は・・・。 3人に取り敢えず「お土産」するくらい取れたので、引き上げる。 達人に「収穫」を見せ、精力を付けてもらった。 以上
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