------------------------------------------------------------------------


【ツールド・北浦】



日時:9月18日(日)05:10〜23:30(自宅出発から帰宅まで)
天候:快晴
参加:nishi氏・・・車用品販売経営
    sono氏・・・塗装業経営
       nii氏・・・設計事務所勤務、
    naka氏・・・大手建設会社勤務、設計開発研究を担当、185cmの長身
    私
場所:茨城県北浦一周(霞ヶ浦の東側、南北に長い湖)
距離:約70km(私は約40km)
行程:大船・中野・千住・検見川経由東関道〜かんぽ潮来〜鹿島神宮参拝〜北浦右岸
組と分かれる、関東鉄道臨港線新鉾田〜買い出し〜安塚公園(宴会)〜北浦左岸〜か
んぽ潮来(温泉入湯)〜帰宅

8月の終わり、学生時代の仲間との「暑気払い」の宴席で、今日のコースが決まった。
サイクリング初心者のnaka氏の参加で、コースは適度の予定の筈だったが・・・。

何時も待ち合わせ時刻には、必ず早く来るsono氏に、電話したのは5時過ぎだった。
6時の自宅待ち合わせであったが、準備は完了していた。
「今どこ?」の問いかけに、「もう着いているよ」とは・・・、唖然である。
10分前に、着いていたって。
そんな訳で、早目に出発できた。
休日の早朝はナビのお陰もあり、次の待ち合わせである南千住駅・検見川浜にも早目
に着く。
かんぽ潮来に、到着したのは8時半頃。ここに駐車する。
   



ワンボックス1台に5人と5台



神宮橋             



鹿島神宮本殿


北浦を南下して、神宮橋を渡り、少ない登り坂を越え、安全祈願に、鹿島神宮へ向か
う。
実は、宴会の料理を任されていた。何回も出掛けて、誰もが認めて?いた。
本当は面倒臭いので、押し付けているのかも・・・。
でも良いのだ。料理は面白いのであり、旨そうに皆で平らげるのも、良いのである。
ここは、大きな街は、「鹿島駅周辺」と「鉾田駅周辺」だけで、コンビニも少ない。
「焼き肉でいいかい?」「それとも魚の方かい?」と車中で聞いていた。
運転者のsono氏は、脂好きなのは判っていた。
学生時代、焼き鳥屋で自ら注文した真っ黒に焦げた「あぶら」を旨そうに3本も食べ
ていた。
変わっていないのである。
メニューは考えていた。調味料も少々自宅から用意してある。
3人は呑んべいだが、2人(nishi氏とsono氏)は下戸で甘党。
すぐに、食べられるのは、「冷や奴」「漬け物」「冷凍枝豆」。乾き物は買わない。
メインは、特産の「茨城牛」での焼き肉。
フライパンで「地卵での甘い玉子焼き」、「餃子」「焼きそば」を作る。
デザートは時節柄、「梨」。等々と。
やっと、安塚公園に辿り着いてから、スーパーを探して「買い出し」では時間が掛か
る。
そこで、ある「提案」を車の中で話していた。
鹿島神宮参拝後、私だけ電車に乗り、鉾田の街で「買い出し」すると。
まだ、10時前でスーパーも開いておらず、それに鹿島の街で買うと、運搬に大変で
あり、暑さで「鮮度」も落ちる。
本当は、まだ乗った事がない、操業20年の「鹿島鉄道臨港線」が、目的である。
黒字な地方の私鉄は少ないが、「鹿島アントラーズ」のお陰と、営業戦略とか。
次の気動車(ジィーゼルカー)は、10:38に発車する。
まだ、30分も待つ。ビールが旨い。
1両編成の赤と白の外観は綺麗だが、塗装の傷が目立つ。
若いワンマンカーの運転手が、行き先案内と到着時刻を告げる。
定刻に発車し、JRが乗り入れるので、架線がある単線を進む。
次の「かしまサッカースタジアム」駅は、昨日試合があった為に、今日は通過する。
駅前は人家も少なく、巨大なサッカー場が駅横にある。
踏切が一切なく立体交差が続く、真っ直ぐな単線の両脇は、鹿島灘からの海風を避け
る防風林。
丘を越えて「北浦湖畔」駅に下ると高架橋となり、下車する「新鉾田」は有人駅。
他の駅は無人駅である。11:17到着。
駅前で地元のオバサンに、「近くのスーパーは何処にありますか?」と尋ねる。
反って来たのは、「此処は、スーパーが無くてねぇ。」「カスミと言うスーパーも遠
いよ。」とか。
駅が2つもあるが、どうやら「街」ではなく、「町」らしい。
客待ちしている暇そうな、タクシーの運転手さんも、話を聞いていたらしく「遠いよ」
って。
こちらには、自転車という乗り物があるし、遠いって言うけれど、「2〜3km」と
踏む。
途中の、鹿島鉄道石岡線の「鉾田」駅員にも訪ねると、更に教えてくれた。
大きな駐車場のある、立派なスーパーが、どーんとあった。
メニューの変更を考えてしまう程、目移りしそうな食材が沢山あった。
メインの特産牛の焼き肉セットが1880円で、2組ゲット。
Nishi氏の布製クーラーに、ビールや缶酎ハイやノンアルコールビールを入れ、サービ
スの氷を更に詰め込むと、ズッシリと重くなった。
ダンボール箱2個に食材とサービスの氷を入れ、後ろの荷台にくくりつける。
Nii氏に電話を入れる。
すでに約30kmを走り、少し前に安塚公園へ着いていた。
分かれてから、約2時間を経過していた。
そこで、買い出し品の運搬をヘルプする。
重い布製クーラーをハンドルに載せ、フラフラと合流まで走る。
目立つ水門の日陰で、ビールを呑みながら、待つ事にする。
電話の遣り取りで、難なく助っ人2人と合う。
サイクリング初心者のnaka氏は、意外と脚力があった。
途中、15分ほどの休憩だけで、遅れずに皆と走破していた。
土手沿いの安塚公園は、屋根と床だけの小さな東屋が数棟。
乾杯のビールで始まり、宴に入る。
冷たい豆腐2丁におかか・ネギ・生姜をのせて醤油をかけて、突き出しとする。
日向に、冷凍枝豆を置き、解凍させる。
ガスコンロと網で、茨城牛を焼き肉にするが、風で良く焼けない。
そこで、ダンボール箱の風防の中で、フライパンで焼く。
1回戦の焼き肉が終わり、野菜炒めをする。
地卵5個と砂糖と醤油を入れ、厚焼き玉子焼きを作る。ふんわりとして、美味だった
とか。
更に、餃子、焼きそば続く。皆の胃袋も満たして来る。
Sono氏が、器用にデザートの梨を剥く。
片付けていると、4人の昼寝が始まった。
まるで、トドのコロニーのようである。
3時を過ぎたので、皆を起こす。4人いると寝起き違いが出る。
ここからバスが出ていたら、4人は絶対に乗ると思うなぁ。
秋が近いので、日暮れが早くなっている。
明るいうちに、約30km離れた車のある場所まで戻りたい。
誰もライトを持っていないようだ。
南下を開始する。
入り江が入り込んでいて、距離はあるが、平坦な道路である。
時たま、地元の釣り好きの車が来るが、空いている。
今日の登り坂は、神宮橋からの登りと、駐車場までの最後の登りの2回のみで、殆ど
平坦路だ。
早起きと午前中の走行と午後の暑さと食後の気怠さで、4人は参っている。
しかも、向かい風に変わり、一層苦しくなった。
湖面も波だって来た。釣り人の数は、多い。
2度、約50〜60cmの鯉を釣り上げているのを、偶然見かけて土手から拍手して
あげる。
聞くと、1mの大物を狙っているらしい。
キャッチ&リリースとの事。湖水は緑色で、アオコだらけで食べられないようだ。
薄暗くなりかけた頃、やっと着いた。
ワゴン車に積み込んで、早速温泉に行く。600円だが、案外空いている。
二十歳の娘さんが「帰ったらマッサージして挙げる。」と、メールをもらったNaka氏
は、嬉しそう。
元気な中年オジサン達が、温泉に入り汗を流す。
皆の家を回ったsono氏は、翌日もサイクリングする予定とか・・・。
Nishi氏は、このコースを「ツールド北浦」と言うが、「タイヤード来たから」とは、
naka氏かなぁ。



宴後の午睡(まるでトド)        



鹿行大橋付近           



風車のある草地




2005/09/18
------------------------------------------------------------------------

●Ishi紀行・目次に戻る