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【芝倉沢、山スキー】




日時:08年4月29日(火)07:00〜15:15
場所:谷川岳芝倉沢
参加:1名
行程:天神平〜谷川岳〜一の倉岳〜芝倉沢〜土合
天気:曇りのち晴れ
朝食:力うどん、コーヒー
昼食:焼餅、蜜豆、チョコ、煎餅、コーヒー

4月20日と同じ駐車場に前日夜半に着いた。
お茶割2杯飲んで、車中で寝る。

夜明けが5時前。
入山届を出して、7時始発のロープウェーを待つ。
乗れば、あっという間に天神平へ。
ガスに覆われて	視界は不良。
勝手知った道なので右側の踏み跡を辿る。
ガスが切れ始めた。
熊穴沢の避難小屋は、窓も扉も雪から顔を出している
20日から1mは雪が融けている。
熊穴沢は、ブロック雪崩が落ち終わりスッキリしていた。
50位のおじさんが、アイゼンを付けて登って来た。
雪面は緩く、蹴込みで上がる。
一部に夏道が現れて、運動靴に履き替える。
肩の小屋を経て頂上に10時に着いた。
360度の視界である。
これから稜線伝いに進む。
雪解けが早く歩きづらいが、雪面がやや堅いので潜らずに済む。
「のぞき」から一の倉沢を見降ろすと、目がクラクラする。
頂上が横に長い一の倉岳に、やっと着いた。
暑いので喉が渇き、途中で雫を貯めた水も飲み干す。
コーヒーに蜜豆が甘い。
雪庇が残る武能岳の頂上に2人が見える。
幽ノ沢ではない事を確認する。
写真で見たと同じ芝倉沢の上部斜面が快適に見える。
狭くなった「ノド」は、本谷からの黒いデブリが集まり埋まっているのが見える。
その先を知りたいが、ここからは見えない。
両側の山肌は、崩れ落ちそうな亀裂が入った雪面だらけである。
熊穴沢より長い谷なので、先を思い悩む。
訪れる季節が遅かったか!
雨が多かった4月、その後は好天続き。
谷筋は降りない方が良い。
後悔するが、早く降りたい。
時間が経つと、条件が更に・・・。
右側に通れそうなルートを探す。
ザラメ雪の斜面を慎重に滑り降り始める。
右側に向かって、快適なバーンである。
登っているトレースがあった。
「ノド」を過ぎても、その下側は矢張り黒いデブリだらけであった。
白い雪面を探して、右左に滑る。
岩石まじりの黒いデブリは堅く、クラックもある。
右側から「グランガランゴロン」と大きな音が突然鳴るが、見えない。
見えない怖さと見たくない怖さ。
さっさと降りる事だけ考える。
雪面が悪くなりスキーを外し、蹴込みで降りる。
清水峠への道が見えて、ほっとする。
幽ノ沢、大きな一の倉沢、マチガ沢を経て、舗装路に出る。
老夫婦が慰霊碑の前にいる姿を複数見かけられた。
山で死んではいけない。
運動靴に履き替え歩き易いが、スキー靴の重さが増える。
15時過ぎに下山届を出し、スポーツドリンクを飲み干す。
体中に流れるようだ。
谷川温泉で汗を流す。




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