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【尾瀬・上越方面の「残雪の状態」連絡】






5/3〜5/5で見て来た、尾瀬・上越方面の「残雪の状態」を連絡します。

5/3・・・尾瀬至仏岳ワル沢・・・亀裂もデブリも雪庇もなく、ザラメ雪で最高。
でも鳩待峠の駐車代1日2500円は高いなぁ。

5/4・・・平標山&松手山回遊・・・底雪崩と巨大雪庇と渡渉。狭い尾根沿いで最
悪。



平標山



至仏山

鳩待峠

豪雪だったが、雪解けは何時もよりも早い。 回りの稜線の雪庇は大きい。平標山の雪庇には亀裂だらけ。 谷には巨大な雪塊がゴロゴロある。 谷を下るコースは、難あり。 5/4 最奥の清水部落からは、林道の除雪なし。 前日の夕方に着いて、山スキー帰りの人から、 「山頂部は地面が出ていて、イドの壁もスキーを外して降りた。」 「年配の登山者が多く、斜面の降り方が危なくて参った。」とか。 実は、平標山でも「危ない年配登山者」達が多く、亀裂のある巨大な雪庇の上を平気 で歩くのだ。 思わず、「そこは家ほどある雪庇の上ですよ。亀裂があるのですよ。落ちますよ。 もっと木のある方へ。」とか、 「踏み跡があるから」と言うおっさん達には、「踏み跡を信用していると落ちます よ。」 イソップの「ネズミの行進」みたいに、歩いているのだ。 自分で判断できない。危険予知ができない。人が通った踏み跡だから安全。 と言う感覚。 皆、下ばかり見て歩くので、亀裂のある斜面・巨大な雪庇・崩れかけた斜面・底雪崩 の跡など目に入らないようだ。 この時期、好天だからスイスイ来るが、悪天になった場合に対処できるのかい? 一度、彼らのザックの中身を見てみたい。 近場で遭遇したら、一大事である。 DVDかビデオで、「春の花と春山講習」を作ったりしたら? この日の早朝6時に、平標山駐車場を出発。 2年前には、たっぷりあった雪面が、地肌を出したグズグズの斜面。 上部の雪面には、無数の亀裂。 往復か回遊か、稜線に行く。 登った尾根には雪が少なく、巻き込んでから尾根筋を登る。 夏山のような天気で、水が旨い。 8時30分頃、稜線に出る。 仙ノ倉山の斜面にデブリの跡。 僅かに地面が出ている平標山山頂。 右手の「松手山」方面の尾根伝いに、スキーで行けそうであった。 尾根の左側の雪面には、大きな亀裂。 その手前で何度かスキーを外す。 巨大な雪庇では、尾根の右側を担いで歩く。 松手山からの送電線の鉄塔のある登山道には雪がなく、左側の小尾根を下る。 唐松の間を縫うように下る。 驚いたカモシカが、勢いよく凄いスピードで駆け降りた。 下り過ぎて橋のある場所まで、沢を登り返す。 小沢を渡り、安堵のビール。 昼寝のあと、天気と時間と検討。 和田小屋への林道は、スキー場の橋の先から雪で閉鎖。 前述の巻機山方面に向かう。 5/5 キャンプ3日目の夜は生暖かく、星空だったが。 雪の状態が良くないのと、多少疲労が残っていたので、巻機山の麓から暗いうちに、 あっさり帰る事に。 昼過ぎに、自宅着。 開店すぐの「和田サイクル」で、変速機の修理(中間のギャーのネジが、ゆるみ脱落 =工費は自前で部品代のみ)。 山の中では、大変な事になってしまうので、自転車のオーバーホールが必要ですよ。 その前に、野北公園でビールを飲んでから、狭山湖「かたくりの湯」で朝寝。 「朝寝・朝酒・朝湯」と癒されて来ました。 では。
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