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【根子岳再訪】


根子岳再訪

日時:05年12月25日(日)09:30〜15:00
天候:快晴、微風
場所:長野県、菅平、根子岳 標高2207m
行程:奥ダボススキー場裏太郎ゲレンデ上部〜非難小屋〜山頂往復
参加:リーダーN氏、鈴木氏、私の3名
前回:2002年2月10日の「フィールド日記」をご覧下さい。

巷はクリスマス。
「山スキー」のリーダーであるN氏と鈴木氏との都合が取れた。
「俺たちゃぁ〜街にはぁ〜住めない〜からにぃ〜♪」の歌のよう。
約4年前の2月、山スキーを楽しんだ「根子岳」をリーダーが選択し、日帰りで出掛けた。
前回は、XC用の板で登りは快調、下りは・・・であった。
ここは、頂上直下まで幅5mの圧雪された「道」が続いているのである。
新雪期でも「楽勝」な山スキーを楽しめるのである。
コースを外れれば、新雪の練習もできるし。
今度こそは・・・。
今年の12月は、数度の寒波が訪れており、「パウダースノー」とリーダーのN氏。
やっと、寒波が太平洋側に抜け風も少なく、絶好の「山スキー日和」が訪れたのである。
コースも天候も道具も申し分ないのである。
今度の道具は、大枚?万円を投資した、山スキー175cmの板とビンディング。
シール(登り用に板に付ける逆目状の薄い布)は、メンテして準備していた。
電気コテで古い粘着剤をハクリし、新たに粘着剤を塗布した。
シール先端の止め金具とゴムも替えた。
行動食も用意した。
絶対に「楽しめる筈」であったのであるが・・・。

早朝にN氏宅に集合し、N氏の冬季仕様の車で関越道から上信道の上田ICへ。
途中のコンビニで買出ししてから、ガラガラの駐車場に9時に着いた。
1回券400円を3枚買って、カバー付の高速リフトで、ゲレンデ上部に向かう。
標高は1600m位。
人気の少ない緩い斜面をシール登行で進む。







シーズン初回なので、体が馴染まない。 普段使わない筋肉が痛む。 休み過ぎると体が冷えてくる。 下界の上田盆地や長野盆地も白い。


頚城山塊の妙高・黒姫・戸隠から後立山連峰の白馬・五龍・鹿島槍・槍穂高と見渡せる。 中止なのか、客が乗らないのか、ヘリがまったく飛ばず、静かで良い。 N氏は快調に登る。 二日酔いの鈴木氏も車中で仮眠できて、体調が良いようだ。 私は体が重く、やけに疲れ易かった。 先週から忘年会続きで体が鈍り、運動不足と寝不足でもあった。 内股の筋肉がつりそうである。 休むと余計に辛いので、ゆっくり登る。 蔵王の樹氷のような「モンスター」達が迎えてくれる。


頂上直下のヘリポート地点にやっと着く。 冷たい風が吹いて、樹林帯に入らねば凍えるようだ。 N氏のシールが外れだす。 13:00頃、頂上真下の樹林帯で大休止。 穴を掘り、スキーに腰掛けて、ビールで乾杯。 コップに移すとシャーベット状になってしまう。 ハムサラダと焼きそばのサンドイッチ。 お湯割り焼酎もある。 滑り降りる準備をする。 体を屈めるが、山スキー靴のバックルが締まらず、鈴木氏に頼んだ。 エッジを立てると、足腰の筋肉が悲鳴を上げる。 前回と同じになりそうだった。 新しいスキーとビンディングは非常に良いが、使う人間が弱っている。 緩斜面で新雪に入ってみた。 かなり下った所で、転ぶ。 「罠にかかった猪」みたいに立ち上がろうと、もがく。 N氏が戻って来てくれて、引き起こしてくれた。 単独で山スキーには行けないと思う。 すっかりバテテしまった。 やっと15:00頃に駐車場に戻る。 冬山で山スキーを使うと、ラッセルが少なくて済み、下りが早くて良い。 しかし、トレーニング不足では、大変まずい事になる。 教訓的な山スキー行となった。
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