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【かぐら回遊ツアー(山スキー)】







日時:06年3月4日(土)10:15〜16:45 参加:Na氏、私 行程:かぐらみつまたスキー場〜神楽ヶ峰前峰〜高石尾根〜雁ヶ峰〜駐車場 5人衆に日帰り企画を3日前にメールしたが、急過ぎて都合が合わず2名参加となる。 今回は、Na氏からの「誘い」が元。 これに乗り、「行ける時に行こう!」と思った。 いつもの「行動食」を準備する。 冬山では、ゆっくり食事する事ができず、非常食を兼ねて「菓子やつまみの袋詰」が良い。 打ち合わせにより、5:30集合となる。 朝早いのは、一向に構わないのである。 前夜に飲み会があり痛飲したが、4時前に目覚める。 目覚まし時計は、30年くらい使った事がない。 決めた時刻に起きられるのである。 学生時代の合宿でも、「2時」に起す役目だった。 前日の「ちらし寿司」を大皿で食べて、テルモス、コーヒー、日本茶、デジカメ等を車に積む。 序に「ゴミ出し」してあげる。 遊ぶ時は、「気を使う」のである。 山スキーの道具は、前々夜に既に積み込んであった。 Na氏の車に移り、関越に入ると、早速「渋滞」。 最近はスキー人口が減って、土曜日でも渋滞は少ないのだけれどもと、Na氏。 2人で「理由」を考えると、「トリノのオリンピック効果」では・・・と。 金メダルの影響は凄く、巷では、「スケート教室」の盛況とリンクの混雑や「荒川選手のピアス」や 「ツーランドットの着メロ」の人気が高いそうな。 「スケボーの追いかけっこみたいな新種競技」や「ローラーゲームのような、スケート競技」。 「体重と板の長さでドジッた人」もいたなぁ。 そんな映像を見ていた人達が、「物置のスキー」を引っ張り出したかも。 渋滞も多少解消して、天候が回復したので、「湯の丸」から「かぐら」方面に設計変更。 途中で運転交代するまで、転寝する。 湯沢ICで降り、「コンビニ買出し」するが、「おにぎり」は売り切れであり、菓子パンにする。 若い人は賢く、少しでも安くしようと、コンビニで「リフト券」を買っている。 9時半頃、既に多くの車で埋まった、みつまたの大駐車場に着いた。 チケット売場では「一番奥まで片道2人分」が、ゴンドラ2枚とリフト3枚1人2600円だった。 帰りの上りリフト1枚も含まれている。 駐車場の標高650mくらいから、乗り継いで一気に約1000mも稼いでくれる。 無雪期に「和田小屋」まで来たが、雪景色だと雰囲気が変わり、別世界だ。
左側の尾根を目指して出発

4人乗り高速リフトでは、「外人」と会話。 Na氏が「英語」で喋ろうとしたら、達者な日本語で来た。 水上に住んで11年のニュージーランド人とかで、外人向けのガイドらしい。 「ラモス」監督みたいなボサボサ髪の奴で、10数名の「ボード+スノーシュ」を引き連れる。 「全層雪崩」とか、ガイドらしい言葉も出てくる。 リフトの最上部には、標識がたくさん付いた柱が立っていて、判り易い。 雑踏を避け、少し奥に進んでから準備する。 快晴で気温も高く、風もない。 シールの付きも良い。 昨日10〜20cm積もったようだ。 今日の入山者が多く、トレースもある。 朝4時から6時間もたったので、軽く食事する。 更に最上部のリフトは「運休中」で、3月末から運転開始。 そのリフト小屋を目指して、左側の尾根を登る。 ボード+スノーシュの組み合わせにヘルメットの若いグループが、礼儀正しく好感を持つ。 12時頃に稜線に出る。 大きな苗場山のどっしりとした姿が飛び込んできた。 上越国境の山々が一望である。
神楽ヶ峰と苗場山


谷川連邦


苗場山を背に下る

神楽ヶ峰へはカットして、シールを付けたまま、鞍部まで下る。 Na氏とビールを呑みながら、回遊か下るか相談。 天気も良いし、シールの調子も体調も良い。 こんなチャンスは、滅多にないのである。 高石尾根の分岐まで、キツイ登りだ。 斜め登行を繰り返すが、凍った雪面から新雪が剥がれ、エッジを立てても足元から流れる。 最後の10mは、板を担いで登る。 ボーダーの5〜6人は、「清八沢」に向かって降りると言う。 ここからは夏道がなく、標識もないだろう。 地図で方向を確認して少しガスが掛かる中、ここからシールを外して滑降する。 頂上直下の傾斜は強くなく、新雪の斜面を快適に降りる。 「黒岩ノ平」の平坦部となり、Na氏の「GPS」で方向を定める。 地図には「地塘群」とあるが、雪の中に隠れ判らない。 ガスも切れ、アップダウンを繰り返して、15時頃に1667mの「雁ヶ峰」に着く。 上りリフトの最終は16時30分。 時間が過ぎれば、登り返しとなる。 ホットウィスキーを呑んで、「勢い」を付ける。 緩い斜面をしばらく下る。 傾斜が急になり、しかも悪くなり出した。 「最中」のように、5cmくらいの表面は硬いが、直ぐに崩れ、中は柔らかい。 更に、その下は「アイスバーン」である。 足腰は、もう「ギタギタ」状態。 なんとか斜滑降の繰り返しで、眼下のスキー場まで下る。 スキー場からは「まる見え」なので、「下手くそだなぁ」とか「遅いなぁ」とか思っているかなぁ。 やっと、降りた。 雪面状態の良いコースは楽だが、油断すると・・・。 日が傾く頃、今では珍しい「1人乗りリフト」に乗る。 後ろのギャル達が、「怖い・こわい・コワイ」を連発。 俺らの頃は、主流だったなぁ。 乗り辛い「ロープトー」もあった。 ペアリフトが新しかったんだなぁ。 みつまたスキー場に移る。 足腰は「ギタギタ」から「ガタガタ」に変わる。 駐車場に行く最後の下りロープウェーに「乗ろうと言い出せよ」と、Na氏を見る。 「上級コース」と驚かす狭い林道コースに、大勢のスキーヤーとボーダーが集中する。 最後の踏ん張りで下り、橋を渡って駐車場に着いた。 6時間30分の長い山岳ツアーであった。 充実感たっぷりで、握手。 疲れたが、先に運転する。 温泉に入らず、また長い関越トンネルを越える。
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