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【箱根一周自転車の旅】






箱根一周自転車の旅

日時:05年11月27日(日)08:30〜15:45
場所:箱根、仙石原、芦ノ湖付近
行程:中強羅〜仙石原〜サイクリング道〜湖尻水門〜芦ノ湖西岸歩道〜元箱根〜小涌園〜
早雲山〜中強羅
参加:学生時代の友人NiShi氏、SoNo氏、NaKa氏、私の4名
天候:快晴、微風
距離:約40km

9月の北浦一周(ツール・ド・北浦)に初めて参加したNaKa氏から、「11月末頃に何処かへ連れてっ
ておくれ。」と催促の電話が今月初めにあった。
「楽なコースで。」とも。
考えた挙句、前夜を強羅の保養所に泊まり、翌日は運転交代して小田原までと計画する。
Nii氏を入れ、5名での保養所の予約が取れたが、仕事都合上Nii氏から、「残念・無理」と・・・。

前日の15:00、SoNo氏の車に合流し、事前に調べた鮮魚スーパーの住所等を、ナビに入力。
小田原駅から数km離れた、鮮魚スーパーに向かう。
60Cmほどの稚鰤(ワラサ)1匹1500円、烏賊2杯400円、牡蠣、漬物、野菜・・・を購入。
全部で8000円、1人2000円である。勿論、酒も入れてである。



見事な稚鰤(ワラサ)



NaKa氏が包丁を振るい、あっという間に稚鰤を3枚におろす。 刺身・鰤カマ・兜焼き・アラは鍋の具、烏賊は烏賊刺・ゲソ焼き・塩辛に変わる。 塩辛を作るのに塩がなく、醤油で代用する。 灰汁を取りながら鍋も作り、大皿一杯の刺身も並び、宴会が始まる。 刺身が多かったが、飽きた頃に鍋でシャブシャブ風にすると味が変わり、ほとんど食べ尽くした。 アルミホイルに牡蠣とバター入れて、蒸し焼きして醤油をたらす。 乾き物も塩気があるので、やけに旨かった。 枝豆、白菜漬け、玉子焼きもあり、皆満腹となる。 2度目の大温泉風呂を入った3名は、小腹が空いたのか、更に餅を焼いていた。 4時に目が覚めて、1人で朝風呂へ。 まだ早いので、昼の弁当を作る。 2斤の食パンにサラダ菜・バター小片・ポークソーセージ・ゆで卵&マヨを乗せる。 目覚めのコーヒーに、朝食は残りの鍋と鰤出汁の雑炊。 余った牛乳も、コーラの空ペットボトルに移す。 買出しした食材は、ほぼ綺麗に無くなった。 車をここにデポする事が可能になり、予定を変えて全員で回遊となった。 更に、遊んだ後の「温泉」も入れる事になった。 自転車の安全チェックを各自が行い、8:30に出発する。 中強羅から急坂を下り強羅駅裏を経由し、あっという間に国道138号線に出た。 ここから、ダラダラした上り坂が仙石まで続く。 標高差は、約200m。 両側が紅葉した中を進む。 仙石の手前で強羅からの脇道があり、一同から睨まれる。 大汗をかいたので、スポーツドリンク500ml一気飲み。 金時登山口バス停から、仙石原の自然歩道へ進む。 両側に所々網があるゴルフ場の真ん中を通る。 巧い?ゴルファの打つ球が飛んで来ないか、落ち着かない。 プレーしている人は少ないが・・・。 路面は未舗装だが、車の入ってこない道で気持ちが良い。 稀に別荘の住民らしき人が、散歩かジョキングで出会うだけ。 自然歩道がサイクリング道と分かれる。 ススキが光る広場で休むと、遠くに大涌谷が見える。 外輪山の静岡県側、裾野市の深良用水の出口、「岩波」に住む同期のKoBa氏から電話が入る。 昨夜、たまに会っているNaKa氏が電話するも「ただの酔っ払いのオヤジ」で、話が噛み合わず。 家から8kmの距離とかで、現在位置と出会う場所を伝える。 通行止めの区間があり、湖尻水門からの河川が濁流し、土砂崩れ箇所が2箇所あった。 その湖尻水門で待つ事5分。 白いワゴン車が止まり、見覚えのある男がやって来た。 両手に差入れのビールやらスポーツドリンクやら、お茶の入った袋を提げて。 近くの陽だまりで、手作りサンドイッチを食べながら、近況交換。 差し入れ休憩

平日は建設会社の営業課長、休日は1000坪の田畑を耕し、妻子4人と住むと言う。 「箱根用水」は知っていたが、今は「深良(フカラ)用水」と名を変えている。 灌漑だけでなく、明治時代から発電用水も兼ねる、名所の地元に住んでいる。 335年前の四代将軍家綱の時代、両側から手掘りで1280mのトンネルを開通。 中間での誤差が、僅か上下1mとか。 その地元で育った為なのか、道路・橋梁等を学んで、地元建設会社で働き、先祖からの水田・畑を レンゲ畑で肥沃にして、維持している。 働き者である。 子供の頃から、農業を手伝っていたとか。 「子供が3人もいるのだから手伝わせて、次世代に継がせろよ。」 「きっと、ウルサイ親父だから・・・。」とか、勝手な事を言い合う。 「来春は、卒業30周年だから、盛大にやろうよ。」で、再会を期す。 芦ノ湖の西岸は自然歩道だが、シーズンオフの今は、自転車通行が良い。 深良水門まで往復するハイカーは来るが、元箱根まで10kmもあるので、もの好きしか・・・。 砂利が浮いた下り右カーブで、20インチ小径車輪のブレーキがロックして、転倒する。 自転車から前方に飛び、手袋した両手で地面を突きながら回転し、右膝をすりむく。 ヘルメットしていたが頭は打たずに、手袋とオーバーズボンに小穴があいた。 「上手く転がったなぁ。」と、しっかりNiShi氏に見られた。 湖側に落ちなくて良かった。 場所も良かった。 途中から、木の根が多くなり、担ぐことが多くなる。 沢越えや石ころだらけもあり、「とんでもない場所」なのかと、思うようになる。 このまま、元箱根まで続くとなると・・・。 止まる度に、地図で現在地を調べる。 「真田」の砂浜で、宴会している数人がいた。 景色の良い、別天地である。 正面には、駒ケ岳。 対岸は駒ヶ岳

ここからは、自転車で快適に走れた。 「深良水門」から「やすらぎの森」まで、一軒の店もトイレもない、とても静かな場所であった。 箱根峠からの国道1号線に出るが、いきなり大渋滞。 ボート乗り場で、お疲れ様の乾杯。 ここから、170mくらいの上り坂となる。 「学生駅伝」の復路で、すぐの坂道である。 自転車は渋滞知らずである。 しかし、渋滞していると、必ず乗用車やバスが幅寄せしてくる事がある。 山中湖でも箱根でも・・・。 バイクがクラクションを鳴らす。 混んでいると、イライラしているのは判るが・・・。 情けない人たちである。 国道1号線の最高地点874mからは、下り坂。 小涌園まで280mくらいは、下る。 早雲山経由中強羅へは、逆に上り坂。 いきなりの急坂で、たまらずに歩く。 NaKa氏は、かなり苦しそう。 SoNo氏は、富士山一周の後遺症?か、腰に楽な自転車に乗り、今日はマイペース。 NiShi氏は、相変わらず先頭を走る余裕。 最後は、中強羅まで下る。 ケーブルカー中強羅駅の線路横断は、遮断機のポールを手動で上げる。 本日の走行距離は、40km。 距離にしては、ややハードで多様な一周路であった。 謎の花


温泉でゆっくり汗を流し、SoNo氏が運転する車で、小田原へ向かう。 ナビでは、箱根湯本まで渋滞と表示。 眠気と戦いながら、助手席で頑張るが・・・。 SoNo氏もタフである。 小田原駅中の軽食堂で、皆ラーメン類と丼飯等のダブルメニュー。 SoNo氏と別れ、JRで東京方面に向かう。 明日に残りそうな疲労を感じながら、それぞれの家路に就く。
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注)‘謎の花’はリュウノウギクのようですね。Isao