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【2007'ゴールデンウイーク前半の旅・鳥海山と月山、山スキー】



1.	鳥海山:標高2236m、尾瀬の燧ガ岳(2356m)に次ぐ、東北地方第2の独立峰
2.	月  山:標高1979m、出羽三山(湯殿山1500m、羽黒山414m)の主峰
3.	食  料:
朝  食・・・コーヒー、鮭茶漬け、カップうどん
  行動食・・・煎餅、ピーナッツ、チョコレート、ウエハース、ゼリー(2日目も同じ)
  非常食・・・行動食と同じ、サラミソーセージ

1.	鳥海山山スキー
日時:4月29日(日)09:30〜13:30
行程:象潟口、鉾立約1100m〜御浜小屋約1700m(往復)
天候:快晴、強風

豊富な残雪の鳥海山や月山へは、行きたかった山達であった。
山形県と秋田県の県境にある為、「遠い山達」でもある。
良く行くクリーニング店のご夫婦の出身地でもあり、良い処と聞いている。
日程、天候、コース、移動手段等を検討して、遠路1人で運転してやって来たのであった。

昨夜は鳥海温泉に入湯し、清める。
象潟側鳥海ブルーラインの標高約400m地点のゲート開門が、午前8時だった。
2時間ほど仮眠等して時間を費やすしかない。
計画したコースを変更して、やって来たのだった。
北面の「矢島口」コースの中島台林道は、リクレーションの森の先から不通で、開通は6月。
大迂回となる矢島経由で、北面ルートは行けるかも知れないが・・・。
詳しく調べれば良かったが、初日なので足慣らし程度でも良い。
償還が終わった同ラインは、鉾立の駐車場までは日本海側に面している。
道路沿いでは、多い所で5mくらいの雪の壁があった。
ガイドブックによると、山の東側は猛烈な西風で、吹きだまりでは最大50mも積雪があると言う。
標高約1100m鉾立の駐車場からの眺めは、眼下に日本海を見下ろし最高だった。
風力発電機が林立している。
然し、昨夜の寒気を伴った低気圧が発達して、冬型の気圧配置になり、強い西風を浴びる。
観光客も来るが、強く冷たい風の洗礼を浴びて、震え上がっている。
それを見ていて、自分の野球帽を飛ばされ、拾いに行く。
強風が治まればと暫く待ったが、御浜小屋往復にまた変更して、9:30頃に出かける事とした。


御浜小屋から山頂

ショートスキーをザックの両脇に付けて、スキーの先端を流れ止めで固定する。
ザックの中身は、羽毛服・行動食・非常食・水1L・テルモス(ポット、魔法瓶)・シール等である。
上着等のポケットには、地図・磁石・デジカメ・携帯電話等を入れる。
オーバーズボンに兼用靴を履いて、日焼け止めを何回も顔に塗りたくり、サングラスをかける。
乗鞍では、塗りが足らなかったので、数日後に鼻・頬・唇・おでこが「ボロボロ」に剥けたのだった。
花粉症のマスクで、幾らかカバーできたが、会社員には辛かった。
その花粉症も今は治まっている。
ボロボロにはなりたくないのだった。
登り始めは、蹴けこみ(雪面を強く蹴って登る事。靴の先が雪に埋まり、安定する。)で登る。
この山塊は複雑な地形で、象潟口の左側は深く切れ落ちて、白糸の滝や御滝がある。
途中からシール登行に切り替えて、賽の河原の広くなだらかな斜面を快調に登る。
吹浦口からも、登山者やボーダーも登って来る。
細竹に赤布の目印が、吹浦口から続いている。
御浜小屋の見える丘に出ると、西風が強くクラスト(雪面が凍り付く状態)している。
更に上部は、アイスバーンであろう。
御浜小屋は、屋根だけ見せているが、風除けの役目はある。
赤い木製の鳥居も埋まっている。
風下側に7〜8人が、滑走の準備をしている。
強い風で体感気温が下がる。
長居は無用である。
誰かの淡い草色の防寒帽子が飛ばされて、取りに行かれないような下の方まで、転がり落ちた。
複雑な地形であるが、視界は良好である。
赤布を目印に下る。
下るにつれてザラメ雪となり、快適に滑る。
少し左側に下り過ぎて、最後は舗装路への壁を下りた。
風の強い山だった。
初めての山で緊張したのか、たっぷりな行動食も大分残った。
何時も下山すると、行動食には見向きしなくなる。
早速、7号線沿いの道の駅で、大盛りラーメン(魚出汁、1cm厚の茹豚3枚入650円)を食す。
満腹だった。
また、水道水の美味い事。
水飲み場がなかったので、その店で水を5Lもらう。
月山スキー場を目指す。








2.	月山山スキー
日時:4月30日(月)07:10〜11:30
行程:姥沢、月山スキー場リフト上部約1540m〜月山山頂1979m〜駐車場約1200m
天候:快晴、山頂強風


湯殿山落日

前日、湯殿山に沈む夕焼けをつまみに、お湯割りを呑んで、1日の終わりを癒した。
その湯殿山の斜面にもシュプール跡がある。
朝5時30分に、記念シール付駐車代1000円を年配の係員に払う。
50代の警備員1名が到着し、ネクタイを締めて誘導を開始した。
7時にリフト1回券560円を買い、始発に乗る。
「スキーを履いて下さい。」と言った日焼けした若い係員が無言でしゃがみ込み、
ショートスキーの先端の厚さを確かめるように触った。
「ショートスキーは珍しいかい?」
「・・・。」
一年中、スキーと関わっている若者らしい。
従業員駐車場にあったナンバーは札幌から岡山まであった。
リフト終点は、たっぷり雪があり、Tバーへ電源が延びている。
千葉から来た青年は、赤いピッケルまでザックに付けていた。
昨日は、矢島経由で鳥海山の北面から山頂往復したとの事。
風が強く、山頂でザックを飛ばされた人がいたと言う。
上部の雪庇崩壊を気にしながら、姥ガ岳の斜面をトラバースして、牛首へ向かう。


月山

月山の上部の雪面が光っている。
アイスバーンと思われる。
更に傾斜も増している。
スキーを外し、ザックに付ける。
蹴こんで登る方が、安全と判断した。
尾根よりに直登するが、狭い場所である。
頂上付近で急に風が強くなった。
頂上小屋の風下で、滑降の準備する。
羽毛服を着用する。
手袋やシール等を飛ばされぬ様、注意した。
ポットから白湯を飲む。
長居無用と、降りる。
登山者が登ってくるので、急な狭い雪渓を避ける。
西股沢左岸(上から見て)を巻き気味に、滑降する。
岩場をさけるが、くだり過ぎると右岸に行けなくなる。
牛首下から直接、姥沢小屋を目指す。
ブロック崩壊跡を越え、崩れそうな場所は急いで越える。
小屋の屋根が見えると、終わりも近い。
今日も行動食に大して手を付けなかった。
身支度して、山を降りる。
西川の「道の駅」で胃袋を満たす。
奥羽本線JR高畠駅温泉で汗を流す。
安全運転で東京方面に向かう。


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