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【足慣らしの自転車】










夏の暑さに弱い私は、「冬眠」ならぬ「夏眠」で、都会の夏を過ごすのであった。
真夏の仕事の辛さは、毎晩のアルコールで麻痺させて凌いでいる。
高山への避暑も計画したが、休日の天候に左右される訳で、今年は台風が多く、
キャンプをするには無向きな日々であったと思う。
大きな地震も何回かあり、休日出勤した事もあったなぁ。
出掛けなかった理由を色々挙げたが、実はトレーニング不足だったかも、知れないが・・・。
暑さの和らぎの到来とともに、出掛ける計画もあり、足慣らしをしようと思った次第である。

近場で良く行くのが、奥武蔵グリーンラインである。
9月10日(土)で、5・6回目だと思う。
西武池袋線正丸駅まで、約1時間半の距離だ。
20インチの折り畳みMTBを輪行する。
標高850mの峠まで登れば、あとは下り坂が多く、やや狭いが快適な舗装路が続く。
車もサイクリストも思ったほどには、少ない。
狩場坂峠までは、急坂を1時間強。
途中、高麗川源流の碑が出来上がっていて、沢の水を頭から被って冷やす。
それでもたっぷり大汗をかいて、峠の茶屋に着いたのは、午後1時を過ぎていた。
26インチの折り畳み式MTBが1台、先客が茶屋の中で呑んでいる。
同世代のオヤジである。
草地にシート(輪行袋兼用)を敷き、ビールとコンビニ弁当で、遅い昼食。
食べ終わる頃、MTBオヤジが話しかけて来た。
暫く、自転車談義。
巾着田の「曼珠沙華」の開花状態も見たく、先が長いので話もそこそこに下り出す。
ブナ峠・飯盛峠・関八州見晴台・花立松ノ峠・傘杉峠・顔振峠・十二曲りと進み、
ユガテから下り虎秀経由し、東吾野で国道299号線に出た。
車の多い国道は気が進まないが、高麗の巾着田に走る。
去年、写真家の友人と満開の「百万本の曼珠沙華」を楽しんだが、暑い夏が続いた影響かまだ早かった。
ただ、満開になれば観光客が押し寄せるので、地元の受け入れ体制は、万全のようだ。
ガラガラの道路を走りながら見ると、一斉に開花するとは思えないほど、咲いていない。
高麗駅に戻り、素早く折りたたんでホームに行くと、快速急行が来た。
3ヶ月のブランクの足慣らしとしては、ややハードではあった。

来週は茨城県の「北浦一周」を大学時代の友人5名と、約60kmのサイクリングする予定。
好天らしいので、楽しみである。



2005/09/15









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